≪竹田城(天空の城)・天橋立・城崎温泉(浴衣が似合う)
 備中松山城(天空の城塞)・丸亀城(石垣の名城)
 吉備津神社(三備一宮)・姫路城≫

     令和4年11月15日(火)〜11月17日(木)


〈あらすじ〉

<竹田城から、城崎温泉「外湯めぐり」>

〈メンバー〉
 弓ちゃん・英くん・孝ちゃん・建ちゃん

〈日程〉
 2022年11月15日(火)〜17日(木) 二泊三日

〈集合 解散〉
 出発 11月15日 新幹線ひかり533号(新横浜駅6:00発)
 帰着 11月17日 新幹線ひかり520号(新横浜駅21:24着)

〈やど〉
   ・全国旅行支援対象・
 11/15〜16 「西村屋ホテル招月庭」庭の棟
       兵庫県豊岡市城崎町湯島1016-2  0796-32-4895
 11/16〜17 「庭園旅館 備後屋」離れ家
       岡山県倉敷市玉島阿賀崎956  086-522-3432

〈スケジュール〉
   ・移動はレンタカー・
 11月15日(火)
  竹田城(日本のマチュピチュ 雲海に浮かぶ天空の城)
  天橋立(日本三景) 伊根の舟屋(重要伝統的建造物群保存地区)
  城崎温泉(外湯めぐり 城崎ロープウェイ など)
 11月16日(水)
  鳥取砂丘 又は 備中松山城(現存天守12城 別名高梁城 天空の山城)
  吉備津神社(備中国一宮 本殿拝殿は国宝)
  倉敷美観地区(倉敷川沿い)
 11月17日(木)
  瀬戸内海散策(瀬戸大橋 鷲羽山展望台 円通寺 など)
  岡山後楽園(日本三名園) 岡山城
  姫路城(国宝五城 世界文化遺産 現存天守12城)

〈レンタカー〉
 トヨタレンタカーリース兵庫 姫路駅前店

       

         <写真:傘松公園から眺める「天橋立」>

≪旅日記≫

+ 11月15日(火)
     姫路・竹田城・天橋立・城崎温泉

   天気:曇り 時々 晴れ 夕方から時々雨  (8℃〜18℃)

11月7日昼、建ちゃん町田駅へ切符を買いに行く。
何と、切符を手にするまでに50分を要しました。
流石、全国旅行支援割ですね。

建ちゃん4時00分に起き4時40分出発です。外は濡れるか濡れないかの雨が降っています。大丈夫だと思い傘を差さずに歩いていると、濡れるほどの雨が降ってきて、とうとう最初から雨に濡れてしまいました。
小田急線と横浜線に乗り、新横浜駅5時40分に到着です。
既に新幹線ひかり533号はホームに停まっています。
予定通り2号車の自由席に行くと、既に弓ちゃんは座って待っていました。
始発電車であり、混んでいることはありません。
小田原駅から、英くんと孝ちゃんが乗り込んできました。
「おはようございます。三日間よろしくお願いします」

姫路駅に8時49分定刻に到着です。
北口正面の奥の奥に、姫路城を見る。
最初に観光案内所で、兵庫県の全体地図をゲットする。
トヨタレンタカー姫路駅前店へ。
お客さんが多く、手続きに手間取り15分程かかりました。
「トヨタレンタリース兵庫 姫路駅前店」
  兵庫県姫路市南駅前町91-1  079-282-0100
車種はアクア
利用料金27,225円(一人7,000円おつり775円、後で清算する)
ナビを、竹田城跡の雲海がよく見える立雲峡にセットする。
ナビが案内したのが南方向、竹田城跡があるのは北方向、不思議ですね。
とりあえずナビ通り運転する。
運転手は建ちゃん、助手席にナビ担当の孝ちゃん、後ろの席に弓ちゃんと英くん。
一旦、姫路バイバスに入り姫路JCTから播但連絡道路に入りました。
何故この車のナビは、このルートを案内したのか疑問です。

       

         <写真:立雲峡登山道入口(駐車場)
             左に夫婦桜 右に管理事務所>

播但連絡道路和田山ICで降りる。
10時30分、立雲峡の駐車場(竹田城跡・立雲峡駐車場)に到着です。
入口で300円(立雲峡環境整備協力金)を支払い、登り始める。
直ぐに第3展望台があり、反対側の山頂に竹田城跡が見えてくる。
第1展望台までいかないと雲海が良く見える高さにならないので、そこまでは頑張って登りましょう。
でも、残念ながら今日は、雲海は出なかったそうです。
第3展望台から直ぐ、第2展望台があり、第1展望台も直ぐにあるかなと思っていたら、何の事なくなかなかたどり着くことが出来ませんでした。
途中、臥牛岩など石や岩の説明や、老桜の根性櫻・崖上桜の案内があります。
登り始めて25分、ようやく第1展望台に到着です。
甘く見ていた建ちゃん、汗びっしょりです。
第1展望台の到着一番手は孝ちゃん。二番手が建ちゃん。三番手が弓ちゃん。最後に英くんです。
英くんが、こんなに離れて登ってくるのは珍しいです。聞いてみると、少し前に腰を痛め、病院で薬と湿布薬をもらい、腰に湿布をしているそうです。できるところまで登るつもりだと話しています。
実は、建ちゃんも腰に湿布をしています。ただ建ちゃんは、いつものことなので慎重に動くだけです。

  <写真左:立雲峡の桜「根性桜」  写真右:「崖上桜」>

「立雲峡」
 標高757mの朝来山の中腹にあり、無数の奇石・巨岩が点在するなか、樹齢300年以上と言われる老桜が自然美の妙をきわめて群生しています。
「竹田城跡」
 但馬にそびえる・天空の城・ 国史跡
 標高353.7mの山頂に位置する
 雲海に包まれた竹田城跡は、まさに天空に浮かぶ城を思わせる。
 竹田城跡の石垣は、自然石をあまり加工せず積み上げ、築造から400年以上経た今でも当時の威容を誇っている。

  <写真左:立雲峡から竹田城跡の眺め  写真右:立雲峡で記念撮影>

確かに、ここ立雲峡の第1展望台(標高約420m)からの竹田城跡の眺めは、いいですね。
立派な展望台があり、写真を撮るスポットになっています。
ちょうど同じように登ってきた女性の方に、4人の写真を撮っていただきました。
往復して出会ったのは、7〜8人でした。
竹田城跡は石垣しかなく、正面に本丸・天守台、右に二の丸・三の丸・北千畳、左に南二の丸・南千畳、後ろに花屋敷があります。でも、花屋敷は本丸の後ろなので、こちらからは見えません。
竹田城跡には、人が動いている様子がなく誰もいないと思っていました。
でも、帰ってから写真をアップしてみたら、本丸付近に6人、全体で20人程が映っていました。やっぱり、竹田城跡に登っていた人がいたんですね。

       

         <写真:立雲峡から眺める竹田城跡と町並み>

駐車場に戻り、もう一度雲海と竹田城跡の写真を見る。
こんな説明もあります。
雲海は、特定の地形で放射冷却があり、発生した雲が海のように広がる風景のこと。
「雲海を見るために!」
 主な時期:10月〜11月
 主な時間:明け方から8時頃まで
 気象条件:
 前日の夜から気温が下がり日中との寒暖差が10℃以上ある日
 よく晴れて風がない日
 前日から湿度が高い日
 雲が良ければ第1展望台から竹田城跡の雲海が見られる。
 竹田城跡は、雲海に浮かぶ姿から「天空の城」と呼ばれる。

竹田城跡は、立雲峡から眺めたので、登るのを諦める。
11時25分、立雲峡の駐車場を後にする。
車のナビを天橋立にセットする。何と到着時刻が13時10分、事前の調べで竹田城跡から天橋立まで1時間ちょっとでした。
不思議に思い、孝ちゃんと弓ちゃんのスマホのナビで検索してみると、両方とも到着時刻が12時40分です。
仕方なく、車のナビはあてにせず、孝ちゃんのスマホナビで向かうことにしました。

       

         <写真:傘松公園から眺める天橋立>

12時40分、孝ちゃんが事前に調べてくれた、目の前に天橋立が見える店へ。
「瑞松苑」
  京都府宮津市字小松小字二反田10  050-5571-0619
夕食がカニ料理なので、地元の名物である、宮津カレー焼きそば(900円)を4人とも注文する。
この店も、これから行くところも、天橋立は観光客が多いです。

  <写真左:リフトに乗る(1)  写真右:リフトに乗る(2)>

13時25分、ケーブルカー乗り場前の駐車場(700円)に停める。
天橋立ケーブルカー・リフトの府中駅から乗る。
(往復料金は680円、ケーブルカーでもリフトどちらでもOK)
ケーブルカーは時間が決まっているので、リフトに乗って傘松展望台へ。
ここは傘松公園。天橋立の「股のぞき発祥の地」として有名になる。
確かに、傘松公園か眺める天橋立は格別ですね。
「天橋立」は、日本三景(宮城の松島、広島の宮島、京都の天橋立)の一つ。
ただ残念ながら、こちらからは逆行で写りが今一です。
でも、プロが撮った写真は上手く撮れています。思わず英くんが1,500円で購入です。
股のぞき発祥の地まで登ります。股のぞきでみる景色は、海が空のように見えて、天橋立が天にかかる橋の様に見えるとありますが、建ちゃんには、なかなか見えません。
皆で写真を撮りましょう。ここから弓ちゃんの写真ポーズが始まります。
男ども三人は、普段ポーズをとるようなことはしません。でも、この旅行の間は弓ちゃんに乗せられてポーズをとっています。なかなか乗れないのが建ちゃんです。
さっきまで曇っていたのに、今だけは晴れています。誰のおこないがいいのか疑問ですね。

  <写真左:傘松公園で記念撮影  写真右:股のぞき発祥の地でポーズ>

14時10分、府中駅に戻ってきました。
当初の予定では、伊根の舟屋に行くつもりでしたが、城崎温泉に着くのが遅くなってしまうので、伊根の舟屋は諦めます。

<城崎温泉>
 1300年の歴史を誇る日本有数の温泉郷。
 志賀直哉「城の崎にて」など多くに文学作品にも登場。
 大谿川(オオタニガワ)沿い広がる湯の町情緒は、人々の心を魅了し続けてきました。
 城崎温泉は、「浴衣が似合う温泉地」全国1位。

       

         <写真:城崎温泉>

15時40分、城崎温泉に到着です。
城崎温泉駅前を過ぎると、街並みが一変します。
「着きました、城崎温泉です。いよいよ始まります」
人が歩く狭い道を、迷いながら宿へ。
当初は、西村屋本館か三木屋に泊まりたかったのですが、予約が取れず別宿に変更です。
城崎温泉の老舗旅館西村屋の別館へ。

  <写真左:「西村屋 ホテル招月庭」(1)  写真右:ホテル招月庭(2)>

「西村屋 ホテル招月庭」
  兵庫県豊岡市城崎町湯島1016-2  0796-32-3535
 西村屋160年の伝統に、新しい伝統を重ねて
 月を招く庭「招月庭」へようこそ
 旅の一夜を、和の趣をもつお部屋で
 城崎のおいしい旅をたっぷりご用意します
 五万坪の森林庭園に抱かれて
宿に16時までに着きたい、出来れば15時に着ければベスト。
15時45分、出迎えを受けながら、体温と測り消毒をしてから中へ入ります。
これからも、何処へ行っても、同じです。マスクも、まだまだ絶対必須です。
フロントへ。事前に頼まれていた氏名・住所を記入したメモを渡し、3回ワクチン接種証明書と本人確認書(運転免許証)を提示する。
ひとり3,000円分のクーポン券をありがたくいただき、2,000円分の館内利用券もありがたくいただきました。
部屋は、6階の楽月Fで、夕食は、6時30分開始となる。
親切丁寧に応対していただきながら、まずは外湯めぐりのシャトルバスに乗ることにする。
(建ちゃん、出発前に担当の方と電話で話、西村屋本館のお風呂に入らせていただくことと、本館の内部を拝見させていただくことをお願いしておきました。)
手続きに時間を要し、シャトルバス16:00乗れず16:30にする。
ならば、ウェルカムドリンクチケットをいただいたので、1階のロビーラウンジ青山望でコーヒーでも飲もうと思うが、それすら叶わず。

         

         <写真:宿専用の小物入れと
          「城崎温泉外湯 浴場入浴券 ゆめば」>

浴衣に着替え、「城崎温泉外湯 浴場入浴券 ゆめぱ」をいただき、宿専用の小物入れを借り、宿専用の下駄を履き、4人で「外湯めぐり」に出発です。
ちなみに、外湯1日券「ゆめぱ」は、普通に購入すれば1,300円です。
シャトルバスに乗り、「西村屋本館さんぽう」の前で降ります。
隣が、西村屋本館です。
「招月庭の浴衣を着て、フロントで話してから中へ入ってください」と言われたので、入口の門から入ろうとすると、写真を撮っている我々を見て、宿の方が「お撮りしましょうか」と話しかけてくれました。
まるで我々が着ている浴衣が手形の様です。
フロントもスムーズに通り、城崎温泉の最初のお風呂が、西村屋本館の温泉です。
幸せなことですね。
館内を一回り歩き、平田館に感激する。

  <写真左:西村屋 本館(1)  写真右:西村屋 本館(2)>

「西村屋 本館」
  兵庫県豊岡市城崎町湯島469  0796-32-8811
 安政年間(1855〜1860年)創業
 1300年前の古より旅人で賑わい、
 近年には志賀直哉や与謝野晶子などの文人墨客に愛された山陰随一の温泉地。
 別棟「平田館」は、国登録有形文化財。
 平田数寄屋の真髄。
 昭和初期、数寄屋建築の巨匠、平田雅哉氏が手掛けた平田数寄屋の結晶。

「外湯めぐり」
 さとの湯  (ふれあいの湯)
 地蔵湯   (衆生救いの湯)
 柳湯    (子授けの湯)
 一の湯   (開運・招福の湯)
 御所の湯  (美人の湯)
 まんだら湯 (一生一願の湯)
 鴻の湯   (しあわせを招く湯)

       

         <写真:外湯「御所の湯」>

西村屋本館を出て、狭い道路の両側に旅館や土産物店などと、我々と同じような格好の人たちを大勢見かける。
我々は、カランコロンと下駄の音を響かせ、何気に自慢げに歩きます。
最初の外湯「御所の湯」へ。
外湯の中でも一番人気なのが、御所の湯だそうです。
体温を測り、消毒をし、浴場入浴券をかざしてから中へ入ります。
(バーコードの付いた浴場入浴券は、チェックインから翌日の15:30まで利用できます。)
大勢のお客さんが入っています。
但馬・豊岡にゆかりの樹木を植栽した「庭園露天風呂」です。
圧倒されるような庭園を見ながらの露天風呂です。凄いです。一人で入りたいなあ。
外湯は、個別に入ると700円だそうです。
二番目の外湯は「一の湯」です。
江戸時代の医者・香川修徳が「天下一の湯」と推奨した洞窟風呂が自慢。
あまりにも人が多く、感傷に浸る感じではないですが、やっぱりいいですね。
毎日、こんな七つの外湯に入れたら、幸せを一杯感じますね。

       

         <写真:外湯「一の湯」>

一の湯を出ると、外は雨です。まだ小雨ですが、寒いです。
目の前が、大谿川に架かる王橋です。
我々が歩いてきたには、湯の里通り。真っ直ぐ進むと、北柳通り。王橋を渡る向こう側が、南柳通り。ほとんどの車は、湯の里通りから、王橋を渡り、南柳通りを走っています。
この王橋から大谿川・愛宕橋を眺め、右に南柳通り、左に北柳通り、この風景が城崎温泉の様な気がします。ここに、色とりどりの浴衣姿が似合いますね。

18:00のシャトルバスに乗らないと夕食に間に合いません。
シャトルバスを降りたところから乗って、宿に戻ります。
部屋に戻る時間がないので直接夕食会場へ。
2階の「料理街 楽月小路」楽月小路7へ。
「本生彩りかに会席」
   御献立
 食前酒 季節の酒
      栗胡麻豆腐 栗渋皮煮
 前菜  柿の白和え 関前麩
      サーモン菊花寿司 あけび百合根
      銀杏細工麩
      鴨チーズ厚焼串打ち
 勧め肴 地物松葉かに茹
 御向附 活松葉かに刺身
      他に造里取り合わせ
 合肴  黒毛和牛ロース鉄板焼き
      彩り野菜
 箸休め 菊菜細うどん利久出汁
      煮穴子
 蓋物  鰆と小蕪の炊き合わせ
      紅葉人参 占地茸銀杏
 合物  活松葉かにのすき鍋
      野菜色々
 お食事 奥但馬棚田米釜飯
 留碗  赤出汁
 香物  三種盛り
 水菓子 季節の果物
          以上
     城崎温泉
     西村屋ホテル招月庭
     料理長 高橋悦信

<写真左:本生彩りかに会席(1) 写真中:かに会席(2) 写真右:かに会席(3)>

冷たいビールで乾杯から始まります。
特選かに会席とありましたが、出てきます。出てきます。
カニ三昧です。
最初から最後まで、カニ、カニ、カニ、です。
そんな中、黒毛和牛は美味しかった。でも、可愛い過ぎます。
久しぶりに食べました、甘くトロットした牛肉を。
とにかく、美味かった。特選かに会席でした。
満足です。
21時頃、お開きです。

「カニあれこれ」
 ここ城崎温泉では、松葉ガニです。
 このあたりの海で取れるカニは、本ズワイガニで同じだそうです。
 呼び名は、水揚げされた港によって付けられているようです。
 山陰地方で水揚げされれば「松葉ガニ」
 福井県で水揚げされれば「越前ガニ」
 石川県で水揚げされれば「加能ガニ」

招月庭のお風呂に入っていないので、遅くなりましたが温泉へ。
「温泉大浴場 露天風呂」
西村屋本館のお風呂より、ゆったり広いです。
気落ちよく入らせていただきました。

部屋は、12畳と聞いていましたが、少しでも広めの部屋をお願いしていましたが、本当にお願い事を聞いていただきました。
何と、18畳に広縁が付いていました。
「本当に、ありがとうございます」
4人が、四隅を使って、ゆったりと寝ることが出来ました。
「おやすみなさい」


+ 11月16日(水)
     城崎温泉・頼久寺・備中松山城・倉敷玉島

   天気:曇り 時々 晴れ 一時雨 朝方雨  (7℃〜16℃)

       

         <写真:外湯「鴻の湯」>

6時過ぎ、各々で起きる。
建ちゃん、先ずは宿の大浴場へ。
7時から始まる外湯の「鴻の湯」に入るため10分前にホテルを出る。
外は雨、四人ともホテルの傘をさして歩いていきます。
途中、城崎温泉元湯で、大きな自然石を触ってみる。
7時ちょうどに着きましたので、一番風呂かと思いましたが、既に5〜6人の方が入っていました。流石です。
昨日いった外湯は、露天風呂だけでしたが、ここ鴻の湯は、内風呂も露天風呂もあります。我々は雨の中でも露天風呂に入ります。
やっぱり温泉は、露天風呂が、いいですね。
雨の中でもルンルンな気持で、歩いてホテルに戻ります。
途中の紅葉も、綺麗ですね。

朝食が始まるのが7時からです。
既に7時を過ぎています。部屋に戻らず真っ直ぐ2階の朝食会場へ。
朝食は、ビュッフェ形式です。
まず驚いたのが、お客さんが多いことです。何処にこんなに大勢の客がいたのか不思議なくらいです。大浴場でも、ロビーラウンジでも、少なく感じていました。
それぞれ食べたいものを運んできて、指定された席で食べています。
我々四人の席は、大変取りやすい席にいます。代わる代わる取りに行きます。
特に話題にのぼったのは、小さな芋です。味もよく、珍しいと思いながら食べています。弓ちゃんも、英くんも、内緒で持ち帰ります。
どうも、集めた芋を、この小さな可愛い形に創作しているようですね。
それを聞いて、ちょっとばかり、がっかりです。

          

            <写真:小さな芋>

三人(弓ちゃん、英くん、孝ちゃん)は、クーポン券を使って館内の売店で買い物です。
三人とも、はるかにオーバーした買い物ですね。特に弓ちゃんの買い物は、持ち運びにも大変なくらい多いです。
建ちゃんは、ひとり優雅に大浴場へ。何と、この広い大浴場を独り占めの状態です。
気持ちいい。最高です。
建ちゃん、城崎温泉で入った温泉の回数は、何と7回です。
温泉が大好きな建ちゃん、気分が、いいですね。

9時20分、フロントで清算を行う。
合計216,600円(ひとり55,000円、おつり3,400円は昼食代で清算する)
現金217,000円(弓ちゃん・英くん・孝ちゃん55,000円、建ちゃん52,000円)
クーポン券3,000円(建ちゃん)

便利で重宝していた小物入れのバックは、返さなければなりません。
でも、首にかけられるようになっている、バーコード入りの浴場入浴券は、記念にいただきました。
「ありがとうございます」
外の雨は、既にあがっています。
ホテルの正面玄関で、四人の記念撮影をし、レンタカーのうるさい音を消すのに協力してもらい、後ろ髪をひかれる思いで宿を後にしました。

       

       <写真:柳湯橋からの眺め(大谿川と愛宕橋)
                 右端が外湯「柳湯」>

大谿川に架かる柳湯橋の横に車を停めて、柳湯橋の上などで記念撮影です。
王橋の東に、愛宕橋があり、柳湯橋、桃島橋、弁天橋、地蔵湯橋と続きます。
この王橋から地蔵湯橋の間の大谿川と、川沿いの柳、南柳通りと北柳通りが、城崎温泉を代表して、よくパンフレットなどに登場します。

  <写真左:地蔵湯橋からの眺め  写真右:右が外湯「地蔵湯」>

またまた、地蔵湯橋でも車を停め、写真撮影です。
地蔵湯橋の東には、ちどり橋があり、その先に大谿橋があります。その先で大谿川は円山川に合流し、日本海にそそぎます。
我々は車に乗り、駅前通りを走り、外湯の「さとの湯」と城崎温泉駅を見ながら、城崎温泉の街並みともお別れです。

  <写真左:外湯「さとの湯」  写真右:城崎温泉駅>

このあたりも、昨日の天橋立付近もそうでしたが、紅葉が見ごろを迎えているところがあります。独特な山肌のところもあります。
綺麗ですね。
特に、イチョウの葉の色づきは別格です。関東では中々見られない輝きをしています。
まるで、中から灯りをともしているような鮮やかさを感じます。
このイチョウの色づきを見られただけでも、ここに来たかいがありますね。

円山川沿いに南下し、豊岡の市街地を通り、北近畿豊岡自動車道の豊岡ICから乗ります。
和田山ICまでは、無料区間です。
当初の予定では、鳥取砂丘か備中松山城、吉備津神社から倉敷美観地区を予定していましたが、時間がかかることが判明し、鳥取砂丘と倉敷美観地区を止め、吉備津神社は翌日にすることにしました。

備中松山城まで行くのに、車ナビとスマホナビで、50分程違うことがわかりました。
何故そうなるのかもわかりました。車ナビには、北近畿豊岡自動車道の豊岡ICはありません。車ナビには、新しい情報が入っていないようです。
弓ちゃんと孝ちゃんが、スマホナビを使えたからよかったものもの、使えなかったらと思うと、ぞっとします。
建ちゃんが、事前に調べた時間とも、旅館などに聞いていた時間とも違っていたので、少しだけ焦りました。
何はともあれ、備中松山城まで長丁場です。約240q、3時間半ぐらいかかります。

北近畿豊岡自動車道豊岡IC〜播但連絡道路〜山陽自動車道〜岡山自動車道賀陽IC

          

          <写真:手打ちそば「方谷庵」>

13時20分、高梁市の観光駐車場に到着です。
弓ちゃんがスマホで調べてくれた蕎麦屋さんへ。
この蕎麦屋さんを利用すると、ここの駐車場が1時間(210円)無料になります。
手打ちそば「方谷庵」
  岡山県高梁市下町145  0866-23-1141
三人は、ざるそば780円。建ちゃんだけが、かけそば780円。
合計3,120円の支払いです。
西村屋ホテル招月庭の、おつりで支払います。

  <写真左:道路からの「頼久寺」  写真右:頼久寺の入口>

ここの駐車場に車を停めたままで、歩いて高梁の市街地をぶらつく。
線路の反対側にある、庭園で有名な寺へ。
「頼久寺」
  岡山県高梁市頼久寺町18  0866-22-3516
 天柱山安国頼久寺
 臨済宗永源寺派
 草創は不祥。
 永正年間(1504年)松山城主上野頼久公が大壇越となり寺観を一新。
「頼久寺庭園」国指定名勝
 小堀遠州作
 愛宕山を借景とした蓬莱式枯山水庭園
 絶妙な配置の石組や、大海波を表現するサツキの刈り込みなどが優れた美的空間

  <写真左:頼久寺庭園  写真右:庭園を眺める>

拝観料400円を支払い、靴を脱いで中へ。
孝ちゃんと建ちゃんは直ぐに靴が脱げますが、英くんは少し時間がかかります。もっと大変なのが弓ちゃんです。「こんな靴履いてきて、失敗した」と嘆いています。これからも、何回も靴を脱ぐことになります。
枯山水庭園が見える縁側に座って眺めます。
時間がたっぷりあるわけではないのですが、何故かゆっくりです。特に、孝ちゃんは庭園を眺めて動きません。
何故か、落ち着くお寺ですね。
小堀遠州は、奈良の有名なお寺の庭も手掛けていて、英くんが良く知っています。

  <写真左:安正寺  写真右:山田方谷記念館>

龍徳院や、安正寺(備中松山城主坂倉公菩提寺)の前を通り、山田方谷記念館へ。
「山田方谷」(ヤマダホウコク)
 江戸時代末期から明治時代初期の陽明学者で備中松山藩士
NHKの大河ドラマに、そろそろ出てきそうですね。
山田方谷のことは、孝ちゃんが詳しいです。

観光駐車場に戻る。1時間を少しオーバーしたようですが、料金は取られませんでした。
車に乗り、備中松山城への駐車場へ。
14時55分、城見橋公園駐車場に車を停めて、シャトルバスに乗り換え、ふいご峠へ向かいます。ふいご峠の最終シャトルバスが16時40分だと、念を押され言われました。
城見橋〜ふいご峠(1.2q 車5分 徒歩25分)
登場整理バス(往復)は、500円です。

       

         <写真:備中松山城 二の丸から本丸の眺め>

「備中松山城」天空の城塞 別名「高梁城」
  〜山の頂より今も見つめる悠久の刻〜
 国指定重要文化財
 現存天守12城の一つ
 天守が現存する唯一の山城
 日本三大山城(岩村城 高取城 備中松山城)の一つ
 臥牛山(ガギュウサン)の一部 小松山(標高430m)の山頂にそびえる
15時5分過ぎ、ふいご峠(臥牛山8合目の駐車場・標高290m)にいます。
ここは、下太鼓の丸跡とあります。
ふいご峠から、備中松山城の天守まで、700m、徒歩20分と紹介されています。
ふいご峠から、備中松山城の天守を目指し、歩き、登り始めます。
昨日に続き、今日も登ります。

          

            <写真:登場心得>

最初に立て看板があります。
 「登場心得
  この先 足もと
     悪しきにつき
  気をつけて歩むべし
         城主」
中太鼓の丸跡を過ぎると、いよいよ石垣が、ちらほら見え始めます。
しっかりした石垣が見えるところに、案内看板があります。
NHK大河ドラマ「真田丸」(2016年)オープニングに備中松山城が使用されました。
と、紹介されています。
その先が、大手門跡です。
階段に先に土塀が見えてきています。
復元されたものが多いですが、三の平櫓東土塀は現存していて国の重要文化財です。

  <写真左:大手門跡へ  写真右:階段の先に土塀が見える>

三の丸、厩曲輪、御膳棚、二の丸に出ると、見晴らしが良くなってきます。
二の丸から、右奥に進めば、大松山城跡に行きますが、我々は行きません。
階段を上り、天守に向かいます。
20段程の階段を上ると、左側が受付になっていて、ここで入城料500円を支払います。
右へ進み、中央に本丸南御門(復元)、右が五の平櫓(復元)、左に六の平櫓(復元)があります。
本丸南御門をくぐると、いよいよ本丸です。

  <写真左:本丸から見る「天守」  写真右:右に本丸東御門(左上が天守)>

本丸の正面の上に、天守が見えています。
天守に登るには、左の階段を上ります。
右にある本丸東御門(復元)の左側を上る階段を上ってしまった弓ちゃんは、天守の下を右から左へ、簡単に移動しています。
我々三人は左の階段で上ってみると、弓ちゃんが移動したところは、細く段差もあり、よく無事に歩けたものだとビックリしました。

          

          <写真:天守からの眺め>

備中松山城の天守へ。
勿論、天守は、後ろの二重櫓を含め、国の重要文化財に指定されています。
天守は、天和3年(1683年)水谷勝宗によって大修復されたものだそうです。
ここ天守は、小松山(標高430m)の頂上にあります。
石落しの説明や、天守の構造の説明があります。 さらに、山田方谷の藩政改革や、新島襄の案内などがあります。
残念なのは、いや不思議なのは、ここ天守から城下が見づらいです。樹木が邪魔をしている感じです。
これでは、町中からお城は見えませんね。
あのパンフレットなどに出てくる、樹木の間から見える天守は、何処から見ているのでしょう?
天守は、山城だけあって、可愛い天守はですね。
そして、もう一つ、天守で出迎えてくれるという猫城主がいません。
聞いてみると、受付のところにいると聞いて、早速行ってみる。

          

          <写真:備中松山城にバンザイ>

「猫城主さんじゅーろー」
受付の方の後ろに座っていました。なかなかの貫禄ですね。
前からも後ろからも写真を撮りました。しまいには眠たいのか目を閉じてしまいました。
ここで、建ちゃんの独り言「現存天守12城の内、11城が終わった。残りは丸亀城。でも、丸亀城は、今石垣の工事をしているから、工事が終わったら見にいってみよう」
すると、近くにいた、これから天守を見にいこうとしている夫婦が「さっき、丸亀城にいったけど、石垣の工事は裏の方で、天守にも登れるし、問題ないですよ」
何と、何と、これでは明日、丸亀城へいくしかありませんね。

        

       <写真:猫城主さんじゅーろー(1)(2)>

ふいご峠へ戻る途中で、何頭かのサルに出くわす。意外とふっくらしているサルにビックリです。
みんなが、餌をあげるんだろうなあ。
あまり、いいことではないですね。
違う道で降りると、ふいご峠から、今、シャトルバスが出るところです。
乗せてもらうとバスを停めるが、一席しか空きがなく、戻ってくるのを待ちます。
16時20分頃、ふいご峠からシャトルバスに乗る。
城見橋駐車場(110台)には、50〜60台停まっていたのに、残りの車は6台だけです。
ギリギリでしたね。

       

         <写真:眼下に高梁の町を一望
             右端の山の頂上が備中松山城>

ナビを今日泊まる備後屋にセットする。
車ナビもスマホナビも、高梁川沿いの道を案内していますが、来るときに帰りに展望台から高梁市街地を見ようと決めていました。
「高梁観光百選 大久保峠からの眺め」
駐車場になっていて、眼下に高梁の町を一望しています。備中松山城も見えます。
無料で、望遠鏡が見られます。
何となく、備中松山城の位置関係が、わかった気がします。

          

            <写真:備中松山城天守>

岡山自動車道賀陽ICから乗り、山陽自動車道玉島ICで降りる。
当初の二日目の宿は、鷲羽グランドホテル備前屋甲子か倉敷せとうち児島ホテルでしたが、予約が取れませんでした。

17時45分、迷いながらも本日の宿「備後屋」に到着です。
フロントへ。
氏名・住所を記入し、3回ワクチン接種証明書と本人確認書(運転免許証)を提示する。
ひとり3,000円分のクーポン券を、ありがたくいただきました。
部屋は、石段を上っていった先の、「広申閣」で2階に「かえで」12畳と「梅」8畳、1階に「松」6畳と「竹」6畳がある一軒家です。かなり古いです。
お風呂は、フロントの近くにある一軒家で小さく4人が限界で、我々は18時から1時間確保していただきました。
夕食は、19時開始となり、1階の「松」でいただきます。

  <写真左:備後屋の入口(1)  写真右:備後屋の入口(2)>

庭園旅館「備後屋」
  岡山県倉敷市玉島阿賀崎356  086-522-3432
 創業:大正3年(1914年)
 玉島港が見渡せる小山の上に建てられた純和風のお部屋は、
 樹齢数百年の「ばべ」の古木に囲まれています。
 四季折々に表情を変える庭園や木の香漂う高野槇の風呂で、
 心やすらぐひと時をお過ごしください。

2階の「かえで」を三人(英くん、孝ちゃん、建ちゃん)が使い、「梅」を弓ちゃんが一人で使います。
小さい子供の頃に住んでいた家を思い出しますね。
でも、トイレは、新しくウォッシュレットが付いていて、助かりました。
お風呂は、最初の30分を三人で入り、残りの30分で弓ちゃんが入ります。
明日は、6時から30分だけです。
下駄に履き替え、石段を下りて、お風呂に入ります。
鍵が、どこについているのかわからなく、閉めずに入りました。
お風呂は小さいですけど、木のお風呂は、いいですね。

19時ちょうど、1階から声がかかります。
「お食事の準備が出来ました」
こんなお品書きが一枚置いてあります。
「心にも美味しい食を 庭園旅館備後屋」
 食前酒 桃ワイン
 先付  いくら醤油漬け
 前菜  フォアグラ松風 穴子八幡巻き 枝豆 ミニ芋
     小鮎紅梅煮 鴨ロース燻製 鰆西京焼き 栗渋皮煮
 向付  鰤 鯛
 鍋物  鴨団子きのこ鍋
 煮物  鰆 鞍馬煮
 蒸物  松茸土瓶蒸し
 油物  焼目大根カルビ味噌
 酢の物 秋刀魚レモン〆め
 御飯  御飯 香の物
 留碗  吸い物
 水物  冬柿

          

          <写真:紅葉と秋の味覚を楽しむ>

「紅葉と秋の味覚を楽しむ、松茸の香りひろがる、土瓶蒸し付、秋の懐石」
冷たいビールで乾杯。
今日は、松茸が印象に残りますね。
ヒレ酒も、いいですね。
お女中と英くんの、小さな芋の会話は、面白かったですね。
21時過ぎ、お開きです。
部屋に戻り、少しだけ談笑です。
明日の朝は、確実に6時に起きたいので、孝ちゃんが6時に目覚ましをセットしました。
「おやすみなさい」


+ 11月17日(木)
     倉敷玉島・円通寺・丸亀城・吉備津神社・姫路城

   天気:曇り 時々 晴れ  (8℃〜18℃)

     

     <写真左:泊まった部屋(広申閣)  写真右:2階の「かえで」>

5時55分、予測していないことで起こされる。
三人とも、鳴っている音に、何のことかわからず、寝ぼけています。
建ちゃんは、寝ぼけながら「誰がモーニングコールをかけたの、早く消して」
電話の一番近くで寝ていた英くんが、電話に出ます。
何と、お風呂の準備が出来た、宿からの、お知らせでした。
急ぎお風呂に入り、7時の朝食まで少し時間があるので、建ちゃん周辺散歩すながら、写真などを撮る。
久しぶりに、窓の雨戸を戸袋に入れる。孝ちゃんは綺麗に全部戸袋に入れましたが、建ちゃんは一枚残してしまいました。
7時から、1階で朝食をとり、今日は早めの8時30分出発です。

8時25分、フロントで清算を行う。
合計85,436円(ひとり22,000円也 おつり2,564円は昼食代で清算する)
現金88,000円(弓ちゃん・英くん・孝ちゃん・建ちゃん22,000円)

<写真左:記念撮影  写真中:部屋の前でポーズ(1)  写真右:ポーズ(2)>

最後に玄関の前で四人の記念撮影をする。
それにしても、何度となく色々な宿に泊まりましたが、備後屋さんの様な宿に泊まったのは、初めてです。
いつの日か、どこかの別荘に泊まった時に、同じような建物に泊まった記憶があるくらいです。
これはこれで、きっといい思い出に残ることでしょう。

当初の今日の予定は、鷲羽山の展望台か四国へ渡っての展望、戻って岡山城・後楽園へ見てから、最後に姫路城に行くことでした。
でも昨日のこともあり、先ずは丸亀城へ、瀬戸大橋タワーから瀬戸内海を見、吉備津神社から姫路城へ行くことになりました。

  <写真左:円通寺 本堂  写真右:本堂でお参り>

8時40分頃、備後屋の階段を上った、上の方にある寺の駐車場に車を停める。
「円通寺」
  岡山県倉敷市柏島451
 元禄11年(1698年)曹洞宗の寺院として開山
 りょうかんさん修行の寺(良寛23歳から11年間修行する)境内に銅像あり
円通寺を含む山全体が円通寺公園として、瀬戸内海の眺望が素晴らしい。
確かに、落ち着いた寺で綺麗に整備され、紅葉もいい。瀬戸内海などの眺望もいいのですが、今日は霞んでいて、今一です。

       

         <写真:円通寺の庭園>

玉島港の反対側に備後屋を見ながら南下し、高梁川に架かる倉敷みなと大橋を渡り、国道430号線を右へ、水島コンビナートの一角を過ぎながら、瀬戸中央自動車道の水島ICから乗る。
鷲羽山の上に、目立つ「倉敷せとうち児島ホテル」を見ながら、瀬戸大橋を渡ります。
四国に入り、坂出ICで降ります。
昨日、急に行くことになった丸亀城へ。

       

         <写真:駐車場から眺める丸亀城>

「丸亀城」 別名「亀山城」
香川県丸亀市一番丁
慶長2年(1597年)生駒親正・一正により築城が始まる
天守は万治3年(1660年)に完成
明暦4(1658年)から明治維新まで京極氏が治める
天守、大手一の門、大手二の門は国指定重要文化財
現存天守12城の一つ
日本100名城
標高66mの亀山に築かれた平山城
「石垣の名城」として全国的に有名
丸亀城跡(亀山公園)は国指定史跡

  <写真左:丸亀城 大手門  写真右:お堀>

丸亀城のお堀を見ながら、行ったり来たりして、やっと「市民ひろば駐車場」に車を停める。
お城の北側の中央にある内堀に架かる橋を渡って中に入る。
橋を渡り、直ぐ大手門をくぐる。手前が「二の門」、奥が「一の門」、桝形になっていて、あちこちのお城で見かける形態です。
「大手門」は、国の重要文化財です。
観光案内所の前で、幼稚園か保育園に通う子供たちを見かける。子供たちも先生方も、晴れ晴れしている感じですね。
観光案内所の前から、見返り坂を登ります。
弓ちゃんが先頭で進みます。昨日の備中松山城の登り坂もそうでしたが、ここでも、これからも先頭を歩いていきます。
やっぱり、我々おじさんたちとは、若さが違うようですね。

  <写真左:見返り坂を登ります  写真右:生駒坂(右が三の丸高石垣)>

       

         <写真:本丸から眺める「天守」>

見返り坂を登りきると、石垣が、北面が終わり、東面に変わります。
その角に「三の丸高石垣」説明と「高浜虚子の句碑」があります。
右に曲がり、生駒坂を登ると「三の丸」です。
右に曲がり坂を登りながら「二の丸」へ、さらに登りながら「本丸」へと続きます。
「天守」の中に入り、入場料200円を支払い天守からの、眺めや形状を楽しみます。
ここの天守は、弘前城の天守と同じくらい可愛いですね。でも、昨日見た備中松山城の天守の方が、小さい気がします。

       

         <写真:丸亀城天守からの眺め>

天守の目の前に見える「戌亥櫓跡」で、天守をバックに記念撮影です。
本丸南東側にある隅櫓跡から下を見ると、南側の大掛かりな石垣修復工事が盛んに行われているのがわかります。
石垣は。平成30年7月に最初の崩落が始まったそうです。

  <写真左:讃岐富士  写真右:二の丸井戸>

二の丸の中央にある、二の丸井戸を除く。目が慣れてくると水面が見えてきます。
深さが約65mあり、日本一深い井戸だそうです。
三の丸の南東の隅には、月見櫓跡があり、正面に讃岐富士(飯ノ山)が見えるそうです。
月見櫓跡には行きませんでしたが、讃岐富士は本丸から南東方向に見えていました。

生駒坂を下る途中で、可愛い園児がドングリをはがしているのが、微笑ましく保護者の方もニコニコしていました。
何処の子供も、可愛いですね。

丸亀城を降りてきて、弓ちゃんがキーホルダーを探しに、丸亀市役所の方へ行く。
三人は、車に戻り、待ち合わせの道路の隅で、弓ちゃんを待つ。
戻ってきて、我々三人にキーホルダーとお殿様のお面のようなものをくれました。
何とも、何とも、まだまだ若い弓ちゃんですね。

       

         <写真:丸亀城 天守>

建ちゃん、とうとう念願の現存天守12城を見ることが出来ました。
9城を見てから10年。今月、一挙に残り3城を見ました。
不思議なめぐり合わせですね。
「現存天守12城」
 1 弘前城(青森県)   国重要文化財
 2 松本城(長野県)   国宝
 3 丸岡城(福井県)   国重要文化財
 4 犬山城(愛知県)   国宝
 5 彦根城(滋賀県)   国宝
 6 姫路城(兵庫県)   国宝
 7 松江城(島根県)   国宝
 8 備中松山城(岡山県) 国重要文化財
 9 丸亀城(香川県)   国重要文化財
 10 松山城(愛媛県)   国重要文化財
 11 宇和島城(愛媛県)  国重要文化財
 12 高知城(高知県)   国重要文化財

       

         <写真:与島PAからの眺望>

11時20分、ナビを吉備津神社にセットする。
今日は、少しばかり霞んでいるので、瀬戸大橋タワーに上るのは、諦める。
瀬戸中央自動車道坂出ICから乗る。
瀬戸大橋を渡っている時、急に景色が見たくなり、与島PAに立ち寄る。
霞んではいましたが、瀬戸内海の島々を眺めることが出来ました。
小豆島は、見えていたのかなあ?

          

          <写真:手打ちうどん「おおもり」>

瀬戸中央自動車道早島ICで降りる。
吉備津神社に向かいつつ、近所の食事処へ。
弓ちゃんのスマホの検索で、蕎麦屋さんへ向かう。
手打ちうどん「おおもり」
岡山県岡山市北区高松原古才497-13  086-287-6957
四人とも、とろろうどんを食べる。650円*4=2,600円
支払いは、備後屋のおつりで支払う。
お店の方に聞いてみました。
羽柴秀吉が水攻めで有名になった、備中高松城跡は、少しだけ歩いた先にあるそうです。
大きな鳥居は、最上稲荷大鳥居で、最上稲荷は2qほど先にあるそうです。
さらに、最上稲荷は日本三大稲荷だそうです。

「最上稲荷」(サイジョウイナリ)
  岡山県岡山市北区高松稲荷712

日本三大稲荷の候補は9か所
1 伏見稲荷大社
2 祐徳稲荷
3 豊川稲荷
4 笠間稲荷
5 最上稲荷
6 竹駒稲荷
7 千代保稲荷
8 瓢箪山稲荷
9 草戸稲荷

国道180号線を岡山の市街地に向かって走る。
吉備津神社の信号を左へ進むと、西国街道があり、そこに吉備津神社一の鳥居があり、少し手前に二の鳥居あるとの事ですが、見ていません。
我々は、吉備津神社前の信号を右に曲がります。そこには、参道の松並木が続いています。
松並木が終わった先の駐車場に、車を停めます。
13時05分、吉備津神社に到着です。

       

         <写真:吉備津神社 本殿・拝殿>

「吉備津神社」
  岡山県岡山市北区吉備津931  086-287-4111
 「吉備総鎮守」「三備一宮」を名乗る
 主祭神は大吉備津彦命
 創建は不詳
 国史で承和14年(849年)に従四位下の神階を受けた記載あり
 延長5年(927年)成立の延期式神名帳に記載あり
 桃太郎伝説ゆかりの神社
 桃太郎(鬼退治)伝説の原型となったとされる吉備津彦命
 境内拝観自由 開門5:00 閉門18:00
 吉備津神社は、吉備国の総鎮守。
 吉備国が三国に分割され、備前国、備中国、備後国となる。
 それぞれに吉備津神社(備前国は吉備津彦神社)があり、ここが備中国の一宮である。
 もともと吉備国の総鎮守であったことから、「吉備総鎮守」「三備一宮」を名乗る。
 本殿・拝殿は国宝。
 本殿・拝殿は、明徳元年(1390年)造営を開始し、応永32年(1425年)に遷座した。
 本殿の大きさは、伊勢神宮の本殿に匹敵する。
 北隋神門・南隋神門・御竈殿は国重要文化財。
 特殊神事の鳴釜神事が有名で、金曜日を除く毎日、御竈殿で行われる。
 廻廊は、総延長398mあり、岡山県指定文化財。

  <写真左:吉備津神社入口(左に矢倉岩)  写真右:北隋神門>

駐車場に車を停め、今日は閉まっている岡山名産「きびだんご」売店の前を通り、矢置岩を左に見ながら、階段を上る。
北隋神門、授与所を過ぎると、拝殿の前に七五三のお祝の親子連れを見る。
左へ進むと、前方にイチョウの神木を見る。既に紅葉が終わりかけている。
このイチョウの木あたりから一童社の前あたりで見る、本殿・拝殿は見事です。
なかなか、これほどの本殿を見ることはないと思います。
立派な本殿ですね。
弓ちゃんが、学問・芸術の神様「一童社」にお詣りする。
戻り、本殿・拝殿の前を通り、南隋神門を抜け、廻廊を歩く。

  <写真左:えびす宮  写真右:廻廊>

この廻廊も、思い出に残るものですね。
弓ちゃんが、商売繁盛・家業繁栄の神様「えびす宮」にもお詣りする。
廻廊の途中で右に折れ、御竈殿へ。
御竈殿は、何かを感じているような気持で通り過ぎました。
池に囲まれた宇賀神社。立派な犬養木堂像を離れたところから見る。
ちょっと駆け足の様でもありましたが、吉備津神社に来て良かった。
歴史ありありで、きびだんごがあちこちに顔を出しますね。

       

         <写真:宇賀神社>

いよいよ、最後の目的地、姫路城にナビをセットする。
山陽自動車道岡山ICから乗る。
途中、クーポン券を使いたくて、岡山県にある瀬戸PAへ入る。
「山陽自動車道 瀬戸PA上り線」
建ちゃん、きび大福3個(2,997円)を、クーポン券(3,000円)で購入する。
きび大福は、きびだんごで有名な「廣榮堂」で、安政3年(1856年)創業です。
ここでも、弓ちゃんの買い物は多いです。
山陽自動車道の山陽姫路西ICで降りる。

       

         <写真:姫路城 大手門>

15時25分、姫路城のお堀の前にある、大手門駐車場に車を停める。
姫路城前の交差点の方へ移動し、お堀に架かる橋を渡る。
大手門をくぐり、三の丸広場を右に見ながら進む。
入城口で、入城料1,000円を支払い、中に入る。
菱の門をくぐり、右に三国堀の先に天守を見ながら、いの門をくぐる。
二の丸を右に見ながら、ろの門をくぐる。
はの門、にの門、ほの門、姥ケ石を見て、水三門、水五門をくぐる。
大天守は、地上6階地下1階の7階構成で、何回も登っていきます。

  <写真左:姫路城 ほの門  写真中:水三門  写真右:水五門>

       

         <写真:姫路城大天守からの眺望>

帰りは、本丸(備前丸)に出て、天守の全容を下から眺めながら、備前門をくぐる。
りの門、ぬの門を過ぎ、右手に二の丸を見ながら、いの門をくぐり、菱の門の手前に戻る。
時刻は16時30分ちょうど、ぎりぎりで西の丸に入ることが出来ました。
西の丸の庭園を抜け、百問廊下入口から中に入る。
ヌの櫓、ルの櫓など、長局(百聞廊下)を進む。ここは、千姫一色です。
我々四人が最後の様です。我々四人が進むと、後ろから片付け戸締りが行われます。
百聞廊下出口で、外に出ます。
いの門をくぐり、三国堀の先、連立天守群をバックに最後の記念撮影です。

       

         <写真:三国堀の先に姫路城連立天守群>

「姫路城」
 別名「白鷺城」
 1346年、赤松貞範により築城開始
 関ヶ原戦いの後、池田輝政が本格的な城郭に拡張する
 渦郭式平山城
 天守は連立天守群
 世界文化遺産に登録
 国宝に大天守・小天守など8棟
 国重要文化財に櫓27棟・門15棟・塀32棟
 姫路城跡は国の特別史跡

       

         <写真:姫路城 連立天守群>

       

       <写真:姫路城大天守(右)・西小天守(左)>

日本三名城の一つ
(日本三名城 姫路城・名古屋城・大坂城・熊本城)

現存天守12城の一つ
建ちゃん、12城の中で好きなのは、一番が姫路城、二番が彦根城、三番が松本城です。

建ちゃん、姫路城の内部を最初に見たのは、大規模な改修工事が始まってまもない2010年3月でした。大勢の客がいて、時間がかかったことを懐かしく思い出します。
案内で、門が、だんだん狭くなっていくことを覚えています。攻めてきた敵を一網打尽にする説明に感心していました。

17時20分、トヨタレンタカー姫路駅前店に戻る。
ガソリン代を距離清算する。距離716q、燃料費5,001円です。
一昨日の朝は、大勢の客がいて混雑していましたが、今は誰もいません。助かりました。
姫路駅に戻り、みどりの窓口で四人の座る席を、まとめる。
新幹線の駅のホームで、飲み物や弁当などを各自買い込み、走りながらぎりぎりに乗り込む。
新幹線の中で、建ちゃんが立て替えていた、高速代(ETC)とガソリン代と姫路城の駐車場代を、清算する。
新幹線(ひかり520号)は、姫路駅18:06発、新横浜駅21:24着の定刻通りの走りです。
新横浜駅で、無事に解散です。
「楽しい旅行が出来ました。三日間お疲れさまでした」

建ちゃんの総費用は、金112,000円です。


*2022年11月15日*

 

 雲海に浮かぶ竹田城


*2022年11月17日*

 

 姫路城 連立天守群


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 1950建ちゃん旅日記


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