≪マチュピチュ遺跡・ナスカ地上絵(ペルー)≫

≪イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)≫

     《 平成26年2月24日(月)〜3月6日(木)》

  + 「 カトちゃんケンちゃん 旅は道連れ 」 第三弾


〈旅行日程表〉

◇阪急交通社◇ : トラピックス
≪南米4カ国11日間≫
出発日 2014年2月24日(月)
帰着日 2014年3月6日(木)
集合日時 2014年2月24日17時45分
集合場所 成田国際空港第2ターミナル3F
       北団体カウンター5〜9番
       阪急交通社 受付カウンター
出発便   マレーシア航空0092便
出発時刻 19時45分

<料金>
ツアー代金 469,010円
 (基本旅費398,900円
  ・一人部屋追加30,000円・海外旅行保険12,570円・空港使用料等を含む)
*オプション代
 (イグアスの滝ヘリコプターツアー20,000円・イグアスの滝のボートツアー12,000円)
 32,000円別途

<時差>
日本       ±0
アメリカ太平洋  −17時間00分
エルサルバドル  −15時間00分
ペルー      −14時間00分
パラグアイ    −12時間00分
ブラジル     −12時間00分
パラグアイ    −12時間00分
ペルー      −14時間00分
エルサルバドル  −15時間00分
アメリカ太平洋  −17時間00分
日本       ±0

<日程表>
1日目 2月24日(月)
成田国際空港発  19:00 MH0092  《空路 ロサンゼルスへ》
                    (所要時間 9時間55分)
                     ・・・日付変更線通過・・・
ロサンゼルス着  12:40      着後 ホテルへ
         16:40      ホテル到着
                          〈ロサンゼルス泊〉
2日目 2月25日(火)
         03:35      ホテル出発
ロサンゼルス発  06:35 TA0529  《空路 サンサルバドルへ》
                    (所要時間 5時間00分)
サンサルバドル着 13:35      乗り継ぎ
サンサルバドル発 15:08 TA0417  《空路 リマへ》
                    (所要時間 4時間420分)
リマ着      20:28      乗り継ぎ
リマ発      22:10 TA0907  《空路 アスシオンへ》
                    (所要時間 3時間45分)
                          〈機中泊〉
3日目 2月26日(水)
アスシオン着   03:55      着後 バスにてイグアスへ
アスシオン発              (約350q 約8時間00分)
イグアス着             着後 【世界遺産】
                  イグアスの滝(ブラジル側)観光
                        (3時間)
                  観光後 バスにてホテルへ
         18:00      ホテル到着
                  【OP】
                  イグアスの滝ヘリコプターツアー
                          〈イグアス泊〉
4日目 2月27日(木)
         09:00      ホテル出発 バス移動
イグアス          終日   【世界遺産】
                  イグアスの滝(アルゼンチン側)観光
                        (3時間)
                  「悪魔の喉笛」
                  ○三国国境地点展望台観光
                  【OP】
                  イグアスの滝ボートツアー
         17:00      ホテル到着
                  【OP】
                  サンバショー
                          〈イグアス泊〉
5日目 2月28日(金)
         09:00      ホテル出発 バス移動
                  午前 パラグアイ側のイグアス移住地へ
                    (約50q 約1時間)
                  日系移民博物館 日系協力センター
イグアス発             その後 アスシオンへ
                    (約290q 約7時間)
アスシオン着            着後 アスシオン市内観光
                  国立美術館 大統領官邸
                  観光後 ホテルへ
         19:30      ホテル到着
                          〈アスシオン泊〉
6日目 3月1日(土)
         04:00      ホテル出発 バスにて
アスシオン発   07:00 AV0906  《空路 リマへ》
                    (所要時間 3時間50分)
リマ着      08:50      乗り継ぎ
リマ発      11:20 AV0807  《空路 クスコへ》
                    (所要時間 1時間20分)
クスコ着     12:40      着後【世界遺産】クスコ市内観光
                  サントドミンゴ教会
                  アルマス広場
                  12角の石
クスコ発              観光後 バスにて ウルバンバへ
                    (約80q 約1時間30分)
ウルバンバ着   17:40      ホテル到着
                          〈ウルバンバ泊〉
7日目 3月2日(日)
ウルバンバ発   04:40      バスにてホテル出発 オリャンタイタンボ駅へ
                    (約20q 約30分)
オリャンタイタンボ着
オリャンタイタンボ発 06:40    列車にて マチュピチュ駅へ
                       (約1時間30分)
マチュピチュ駅           バスにて マチュピチュ遺跡へ
                         (約30分)
マチュピチュ遺跡          着後【世界遺産】
                  マチュピチュ遺跡観光
                       (3時間)
                  観光後 バスにて マチュピチュ駅へ
                         (約30分)
マチュピチュ駅           列車にて オリャンタイタンボ駅へ
                       (約1時間30分)
オリャンタイタンボ         バスにて ウルバンバへ
                    (約20q 約30分)
ウルバンバ    18:00      ホテル到着
                          〈ウルバンバ泊〉
8日目 3月3日(月)
         08:30      ホテル出発 バスにてクスコへ
                    (約80q 約1時間30分)
クスコ発     13:15 AV0806  《空路 リマへ》
                    (所要時間 1時間25分)
リマ着      14:40      着後 バスにて移動
                  【世界遺産】
                  リマ市内観光(2時間)
                  アルマス広場
                  サンフランシスコ教会
         18:40      ホテル到着
                          〈リマ泊〉
9日目 3月4日(火)
         07:00      ホテル出発 バスにて ピスコへ
                    (約250q 約3時間30分)
ピスコ着              着後 小型飛行機に乗る
                  【世界遺産】
                  ナスカとフマナの地上絵遊覧観光
                         (1時間30分)
ピスコ発              観光後 リマへ
                    (約250q 約3時間30分)
リマ着               ホテル到着
                  出発までホテルにて休憩
10日目 3月5日(水)
         01:00      バスにて リマ空港へ
リマ発      04:10 AV0954  《空路 サンサルバドルへ》
                    (所要時間 4時間25分)
サンサルバドル着 07:35      乗り換え
サンサルバドル発 08:20 AV0522  《空路 ロサンゼルスへ》
                    (所要時間 5時間15分)
ロサンゼルス着  11:35      乗り換え
ロサンゼルス発  14:40 MH0093  《空路 成田へ》
                    (所要時間 12時間05分)
                     ・・・日付変更線通過・・・
11日目 3月6日(木)
成田国際空港着  19:45      東京(成田)着
                   通関後 解散

<ホテル>
●〈ロサンゼルス〉
 HOLIDAY INN LAX INTERNATIONAL AIRPORT
 ホリデイ イン ロサンゼルス インターナショナル エアポート
●〈イグアス〉
 HOTEL CARIMA
 ホテル カリマ
●〈アスシオン〉
 INTERNACIONAL
 インターナショナル
●〈ウルバンバ〉
 HOTEL MABEY URUBAMBA
 ホテル マベイ ウルバンバ
●〈リマ〉
 SAN AGUSYTIN RIVIERA
 サン アグスティン リビエラ


≪旅日記≫

       

         <写真:ペルー「マチュピチュ遺跡」>

       

         <写真:ブラジル「イグアスの滝」>
           <:アルゼンチン「イグアスの滝」>

+ 1日目 2月24日(月)

今日の出発は夕方なので、ケンちゃん、いつもの様に起きる。午前中に、持っていくものをスーツケースと小さなバックにまとめる。
13:20家を出る。新宿発15:10の成田エクスプレスに乗り込む。成田エクスプレスは、この時期往復で4,800円、2割程安い。
空港第2ビル着16:27に予定通り到着し、ホームでカトちゃんと落ち合う。
早速、集合場所に行き、手続きを済ませる。

今回のツアーの参加者は24名。
大事なものの順番は、パスポート(ビザ含む)、eチケット、現金、カード、カメラ等々。
スーツケースを預け、5万円を米ドルに両替する(474ドル おつり46円)(レート 1ドル105.39円)。
出国審査を受け中へ、ビールを少しだけ飲み98番ゲートで待つ。予定通り搭乗手続きを済ませ機内へ。

いよいよ長旅の始まりです。今回の旅、移動で飛行機に乗る事10回。
その最初が成田からロサンゼルス。往き9時間55分、帰り12時間5分、往きと帰りで約2時間違う。
日付変更線を通過し、12時少し前、ロサンゼルス到着。
皆スムーズに入国審査を終わらせるが、会話の出来ないケンちゃんスムーズにいかない。
審査する女性の方が日本語を出来る人を呼び、何とか無事通過する。なんとも恥ずかしい話である。

ロサンゼルス国際空港からバスに乗り、20分程でホテルに到着。現在13時半過ぎ。
カトちゃんとケンちゃん、ホテル周辺を2時間ほどぶらつく。
ホテル前のマクドナルドでコーラ(小)を飲む(2.18ドル)。隣のGSの中にあるコンビニでビール(500ml ハイネケン)を購入(5.45ドル)。
ホテルの夕食で飲んだビール(ビン小)の9ドルは高い。明日の朝が早いので早めに寝る事にする。今回の旅行は一人部屋にした。
ケンちゃん、寝不足なのに、なかなか寝付かれず。コンビニで買ったビールも、成田の免税店で買ったウイスキーも、ほとんど飲んでしまった。

 〔ロサンゼルスの天気 晴れたり曇ったり〕
 〔ロサンゼルスの気温 12℃〜23℃〕 ・・表示気温はケンちゃんの感覚です・・


  <写真左:ロサンゼルスの泊まったホテル  写真右:サンサルバドル空港>

2日目 2月25日(火)

起床2:40、荷物各自、集合3:20。
このツアーの中で、今日から明日に続く日程は、最大にきつい二日間かもしれません。

飛行機(5時間 4時間20分 3時間45分)に3回乗り、バスに8時間(途中休憩3回)揺られ、観光して、次の日の夕方にホテルに入る。
いつ寝ればいいのか、身体をいつ休めればいいのか、体調管理が難しい。さらに、外は暑いときている。
飛行機で、ロサンゼルス(アメリカ)から、サンサルバドル(エルサルバドル)へ。
乗り継ぎで、サンサルバドルから、リマ(ペルー)へ。
更に乗り継いで、リマから、アスシオン(パラグアイ)へ。
今度はバスに乗って、アスシオンから、イグアス(ブラジル)へ。

明日は、今回の海外旅行のメインの一つ「イグアスの滝」

◇◇◇

【イグアスの滝】
世界三大瀑布(名瀑)の一つ

・世界三大瀑布・
 @イグアスの滝   アルゼンチンとブラジル(南アメリカ) 〈イグアス川〉
 Aヴィクトリアの滝 ジンバブエとザンビア(アフリカ) 〈ザンベジ川〉
 Bナイアガラの滝  アメリカとカナダ(北アメリカ) 〈ナイアガラ川〉
            (五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へ流れる)

・三大瀑布の比較・
         イグアス   ヴィクトリア   ナイアガラ
 最大落差     64〜82m    108m     51m
 幅        2700m     1708m    1203m
 1秒あたりの流量(単位 立方メートル)
  年間平均    1746      1088     2407
  最大記録    12600     12800     6800

・落差世界一はエンジェルフォール(ベネズエラ)978m
・長さ世界一はイグアスの滝 約4q

 

【イグアスの滝 詳細】
・イグアスとは先住民グアラニ族の言葉で「大いなる水」
・イグアスの滝はアルゼンチン80%ブラジル20%

・イグアスの滝の内容
  水系  : イグアス川(1320q流れてきて滝から23q下ってパラナ川に合流)
  滝数  : 275個
  最大落差: 82m
  種別  : 段瀑 分岐瀑

・イグアスの滝の代表的存在
 「悪魔の喉笛」 高さ : 82m
         幅  : 150m(U字型)
         長さ : 700m

・世界遺産
 1984年「イグアス国立公園」としてアルゼンチンが登録
 1986年「イグアス国立公園」としてブラジルが登録

・ラプラタ川
 アルゼンチンとウルグアイの間を流れる 河口部は全幅約270qのもおよぶ三角江
 約300q上流で パラナ川とウルグアイ川が合流してラプラタ川となり大西洋へ
 流域は パラグアイの全土 ボリビアの南東部 ウルグアイの大部分 および
 ブラジル・アルゼンチンのかなりの部分
 パラナ川・ウルグアイ川・パラグアイ川の各河川と無数の支流からなる
 そのパラナ川の支流が「イグアス川」
 「イグアスの滝」の下流23q下ったところでパラナ川に合流する

◇◇◇

       

         <写真:イグアスの滝>

イグアスの滝は、アルゼンチンとブラジルの両国にまたがっている。
今回の旅行は≪南米4カ国11日間≫のタイトル通り、ペルー・パラグアイ・ブラジル・アルゼンチンの4カ国の観光でありますが、ロサンゼルスに一泊している為、アメリカも含めた5カ国に入国・出国する。
その5カ国の中で、査証(ビザ)が必要なのが「ブラジル」、ESTA(エスタ)の認証手続きが必要なのが「アメリカ」。
いつもなら、旅行会社に依頼するのですが、自分たちで取得することにした。

「アメリカ」のESTAの手続きはパソコンで行い。それなりに手続きが終わりましたが、「ブラジル」の査証の取得には、苦労に苦労を重ね何とか取得することが出来ました。
申請書類を作るのにパソコンに向かって悪戦苦闘、五反田駅前のブラジル領事館でウロウロ、英語すら話せないケンちゃんなのにブラジルはポルトガル語。
(ブラジルはポルトガル語ですが、ペルーもパラグアイもアルゼンチンもスペイン語です。)
旅行会社に両方で1万円少々の手数料支払えば、やってもらえるのに、ハラハラドキドキには心臓に悪いですね。
でも、次回以降に査証が必要な時があったら、また自分でやりそうな気がします。
こんなケンちゃん変ですよね。


3日目 2月26日(水)

アスシオンの空港に3時過ぎに到着し、入国審査を済ませ空港のロビーに集まると、何と外は大雨。バスに乗るまでのわずかな距離を雨合羽を着ていく人が続出。
ケンちゃんは折りたたみ傘。カトちゃんは雨合羽に一旦着替えるが暑くてぬいたり着たり、何とか全員バスに乗り込む。

綺麗な、ゆとりのある。洒落たバスである。
(大型バスの2階建て 通路挟んで2人席と1人席 ゆったりしたリクライニング)
少しは落ち着いてバス旅行が出来そう。でも、体調は今一。朝食の弁当が配られるが、とても食べる気になれない。
ここアスシオンの空港までは、添乗員さんだけでしたが、ここからはパラグアイの地元のガイドさんが一緒になる。
内藤さんは動きもよく気配りもよく、なかなかの添乗員のようだ。パラグアイのガイドさんは日本語が話せないので今一わからない。

まだまだ暗い中を、バスは東へ向かう。
途中、2時間弱走って15分休憩。途中休憩を3回取り、信号がまったくない。ほぼ平坦な道を時速60〜80q/hで進む。
徐々に明るくなってくる。ほぼ予定した通りにバスは動いている。
そして、パラグアイの国境の町「シウダードデルエステ」へ。

アスシオンの大きな町を過ぎた後、あまり大きな町はなかった気がしましたが、ここシウダードデルエステは賑やかであり、人も多く店もあり大きな建物もある。
ここでパラグアイの出国をしていただき、国境の川「パラナ川」を渡る。

渡ったところでバスを一旦降り、ブラジルへの入国手続きを各自行う。ここでは車も人も多く出国・入国の手続きに時間がかかった。
ブラジル入国、ここは「フォス・ド・イグアス」である。

時刻は既に12時を廻っている。まずは郊外型のレストランで昼食である。
中は広く、観光客用のレストランの様である(半分ぐらいは日本人)。バイキング形式、ビールを注文し食べるものを取りに行く。
ここの一番の印象は、色々な種類の肉の塊を、その場で切っていただき食べられる。
ケンちゃん、3種類の肉をいただくが、とにかく美味い。
旅行中、これだけの美味い肉を食べたのは、ここだけである。御馳走様です。

そして、ここで、今日明日のオプショナルを含め予定が決まる。
3個あるオプショナルは、天気や混み具合で、時間的には流動的でした。
<オプショナルツアー>
○イグアスの滝ヘリコプターツアー
 料金20,000円 最少催行人数2名 搭乗時間10分
○イグアスの滝ボートツアー
 料金12,000円 最少催行人数6名 乗船時間20分
○サンバショー
 料金10,000円 最少催行人数5名 鑑賞時間1時間30分
(カトちゃんケンちゃん、ヘリコプターツアーとボートツアーに参加。)

:今日:
オプショナルの「イグアスの滝ヘリコプターツアー」
ブラジル側のイグアスの滝観光 ホテルへ
:明日:
アルゼンチン側のイグアスの滝観光
途中 オプショナルの「イグアスの滝ボートツアー」
引き続き アルゼンチン側のイグアスの滝観光(悪魔の喉笛)
三国国境地点展望台観光 ホテルへ
オプショナルの「サンバショー」
今日、明日の予定が決まる。

  <写真左:乗ったヘリコプター  写真右:イグアス川>

我々4人(カトちゃんケンちゃんと、ツアー最年長77歳75歳のご夫婦)
昼食をそこそこに、皆より先に出る。

案内して一緒にいってくれるのは、ブラジル(含むアルゼンチン)の現地ガイド「アレックス吉川」氏(ドイツ人の父 日本人の母を持つ30代の男性)。
日本語ペラペラ、元気があって、よく知っている。女性にもてそうなかっこいい美男子。
乗用車でヘリコプター発着所へ。
ヘリコプターに乗る前から、我々とMr.アレックスはテンションがあがりっぱなし、のせるのが上手いMr.アレックスです。

       

         <写真:どこまでも続く「大森林」>

そうこうしていると、ヘリコプターが戻ってきて今度は我々の番です。係りの人がビデオを撮っています。

パイロット一人と、我々四人のフライトです。
上空に揚がると、まず感じます。
どこまでも、どこまでも 続きます「大森林」。見えるかなたまで森林です。
はるか遠くに山々が見えます。
そして、イグアス川が見えてきました。
我々四人は、イグアスの滝を最初に見るのは、何とヘリコプターの中からの「上空」からでした。
何とも不思議なものです。

「イグアスの滝」を最初に見た感激がないわけではありませんが、イグアスの滝よりも、はるかに「雄大」な大自然が広がっています。
この感激、感動は、あまりにも強烈で、凄まじいものです。
大自然、大森林の中にあっては「イグアスの滝」も小さいものです。

でも、ヘリコプターは「イグアスの滝」に近づいてきました。
そして、接近しながら滝を2回大きく廻ってくれました。四人とも感嘆の声を出しながらカメラのシャッターを押し続けます。
ケンちゃん、少しだけデジカメで動画も撮りましたが、あまりにも凄い轟音で、いつ聞いても耳が痛くなる感じです。

こんな、凄まじい感動は二度と経験することはない気がします。
今の気持ちを、今の感動を、どのような言葉で表せばいいのか、どうしても浮かびません。
ただただ「凄い 凄い」「何これ 何これ」と叫んでいました。
たった10分のヘリコプターツアーでしたが。 大満足です。

     

     <写真:イグアスの滝 上流側>

          

          <写真:イグアスの滝 下流側
              手前の建物がビジターセンターステーション>

ヘリコプターは発着所に戻ってきました。
売込みにのり、イグアスの滝の紹介ビデオと、我々四人が写っているビデオが入っているCDを15ドルで購入。

その発着所に、皆がレストランからバスで来て待っていてくれました。我々四人も一緒にバスに乗り、ブラジル側のイグアスの滝を歩いて観光する入口(ビジターセンターステーション)へ向かいます。
このあたり一帯が、世界遺産でもある。ブラジル側の「イグアス国立公園」です。

「濡れるところがあるので 必ず雨具を持っていくこと」と注意があり、ケンちゃんは折りたたみ傘を持っていきます。

       

       <写真:ヘリコプターから見たイグアスの滝下流側>

  <写真左:地上から見たイグアスの滝下流側(1)
   写真右:地上から見たイグアスの滝下流側(2)>

地上から最初に見た「イグアスの滝」は、ブラジル側からアルゼンチン側にある滝です。
落差は、さほどありませんが、これでもかと沢山の滝です。
日本の代表的な滝、日光の華厳の滝や、熊野の那智の滝も、素晴らしいですが、あまりにもスケールが違いすぎます。比較するのはかわいそうです。

最初に見た滝だけでも圧倒されているのに、5分歩いても、10分歩いても、続いています「イグアスの滝」。

  <写真左:桟橋から見た上流側(1)  写真右:桟橋ではびしょ濡れ>

  <写真左:桟橋から見た上流側(2)  写真右:桟橋から見た下流側>

ブラジル側から見る「イグアスの滝」の圧巻は、広い川の中程まで桟橋を歩いて見てこられることです。
凄まじく、圧巻です。
右見ても、左見ても、上を見ても、下を見ても、滝・滝・滝です。
「滝のオンパレード」です。
そして、びしょ濡れです。
デジカメを出して撮ることは出来ません。
でも、こんな光景、撮らなかったら怒られますよね。カメラ大丈夫??
ケンちゃん、傘だけでは無理でした。びしょ濡れです。
でも、寒いわけではないので大丈夫。顔は、何気に笑っています。

上空から見た「雄大さ」、地上から見た「迫力」、同じ物を見ているような気がしません。
ただただ、唖然です。

  <写真左:エレベーターの上階の前で見た滝  写真右:下階の前で見た滝>

  <写真左:乗ったエレベーター  写真右:高いところから滝・桟橋を見る>

最後にエレベーターに乗って、高いところから「イグアスの滝」を再度鑑賞し、感激を新たにする。
そうそう、眠さを感じている暇など、まったくありません。
ポートコナンズスクエアーステーションから、バスに乗り込み。途中、土産物売り場に寄り道し、ホテルに17時半過ぎ到着。

ホテルへ到着した途端に大雨。
途中で、雨が降ることもありましたが、雨で濡れることはありませんでした。
こちらは、今が夏、そして雨季。
ホテルのレストランで、夕食をとる。今日の夕食は、バイキング形式。ケンちゃん、ビール(ビン小 5ドル)を2本飲む。食べた料理は覚えていません。
残念なことが一つ、部屋のお湯が出ませんでした。寒くはないし、色々あることも旅の思い出として片づけるしかありません。
とにかく、今日は、少しでも寝ることにします。
おやすみなさい。

〔イグアスの天気 曇り時々晴れ 時折大雨〕
〔イグアスの気温 22℃〜32℃〕


4日目 2月27日(木)

起床6:30、朝食7:00、集合8:00、夜中と明け方に大雨が降る。
途中、雨音で目を覚ます。
朝食は、バイキング(ホテルでの朝食は全てバイキングです)。コーヒーやジュースは置いてあるが、水がない。水は、置いてないホテルの方が多いです。
予定通りに8時出発、今日は一日、アルゼンチンの観光です。

ホテルを出て直ぐに、アルゼンチンへ入国。アルゼンチンの入国・出国は、代表でOK、我々はバスの中で待っている。
アルゼンチン側のイグアスは、「プエルト・イグアス」である。
地元ガイドのMr.アレックス、今日もすこぶる元気である。
アルゼンチン側の「イグアスの滝」の入口まで、Mr.アレックスの説明があり、ブラジルは大変治安が悪く危険であるが、アルゼンチンは治安が良く安全であるらしい。
ブラジルでは夜の外出は絶対駄目、アルゼンチンは夜の外出でもOKとのこと。

説明の中で一番驚いたのは、冬の時期、乾季になると(8・9月頃)、イグアスの滝の水が極端に減るらしく、何年に一度のひどいときは、水がまったくなくなる事があるらしい。
昨日歩いた、桟橋での写真を見ながら説明してくれた。確かに写真を見るとトロトロしか流れていなかったり、まったく無かったり。
また、逆に雨季の水の多い時期は、桟橋が見えなくなるくらい水かさが増えている写真もあり、過去に一度、あまりの水量の多さに、あの桟橋が壊れ観光客が犠牲になったらしい。
まざまざと、自然の怖さを思い知らされた。

<イグアスの概要>
・イグアスの広さはアルゼンチン側が約68,000ha、ブラジル側が約185,000haあり、そのうちで、一般観光客に解放されているイグアスの滝周辺は公園全体の約0.3%に占めるに過ぎない。
・イグアスの滝の部分は、全長2.7q程で半円形の形状をしており、そこに150から300もの大小さまざまな滝が流れ込んでいる。
・5種の猫科の動物を含む約80種の哺乳類が公園内を歩きまわっている。中でもジャガーやレオパードなど大型の猫科の動物は絶滅危惧種に指定されている。
・(もっとも観光客に解放されているエリアは全体の0.3%程度であり、夜行性のものもいるため、日中これらの大型の動物に公園内でそうぐうすることはない。)
・公園内では約450種の鳥類が棲息しており、特に早朝や夕方にその多くを観察することができる。比較的よく見かけるのは、オオハシやオウムなどである。
・公園内の植物は、ノウゼンカズラ科のラパチョ・アマリョや40mの高さになるキョウチクトウ科のパロ・ロサ・パルメットヤシなどが特徴的である。

  <写真左:トラックの荷台
   写真中:ボートに乗り込む  写真右:ボートは目の前の滝へ>

いよいよ始まります。
世界遺産、アルゼンチン側の「イグアス国立公園」です。
バスでビジターセンターまで行き、手続きをしていただき、公園内へ入る。まずは10分程歩き、今度はトラックの荷台部分が座れるようになっている車で移動する。20分程乗り下車、今度は歩いて見学。
途中、公園内に1件だけあるという、ホテル(シェラトン)の前でMr.アレックスが説明してくれた。滝が見える方の部屋は1泊10万円、見えない方は1泊5万円だそうで、今年のブラジルで開催される、サッカーのワールドカップ期間中は既に満室だそうです。
さらに、公園内は、とても綺麗になっていて、綺麗な花や蝶などが沢山いる。

20分程歩いたところで、二手に分かれる。一つは「イグアスの滝ボートツアー」に参加するグループと、参加しないグループである。
カトちゃんケンちゃんは参加するグループ(参加した人 11名)。
二手に分かれ 我々は坂を下り、ボート乗り場へ。ここからは、ボートツアーに参加する11名だけの行動となる。

ボート乗り場で、かなり厚手の大きな黒い袋をいただき、持っている荷物をその中に入れる。当然の様に、持っているものが濡れないようにするためである。
それぞれ思い思いに身支度をする。
ケンちゃん、短パン・Tシャツ・ビーチサンダルに雨合羽、袋の中には貴重品と着替え。
カトちゃん、短パン・Tシャツ・靴を脱いで裸足に雨合羽、袋の中には貴重品と靴。
他の9人も、雨合羽等々を着て、それぞれ完全防備のようである。
1隻のボートに乗っているのは約20人(定員は50人ほど)。日本人以外の人たちは、慣れているのか水対策はしていない。ボートを降りたら、全て着替えるつもりらしい。後から思えば、これが正解だったかも。
観光客以外、ボートの運転手と乗組員が2人いる。一人が説明したりビデオを撮ったり、一人が見張っている。
最初は、色々な説明をし、写真を撮ったり、ビデオを撮ったり。カトちゃんもケンちゃんも、デジカメでパチパチ撮っている。

すると、乗組員が完全防備を始める。ケンちゃん、カメラをビニール袋の中に入れグルグル巻にする。
いよいよ、ボートが滝に向かって突入する。突入すること2回。
目をあいていることは出来ない。想像をはるかに超えた水しぶき。
いや「水しぶき」なんてものではない。でかい放水車で連続にやられている感じである。いや、もっと強いかも。
一番、ビックリしたのは、水の塊がボートの床に跳ね返り、下から水が飛んで来た時である。当然、雨合羽は上からきた水しか対応できない。
よって、短パンも下着もTシャツの下半分が、ずぶ濡れである。
滝の突入が終わり、帰るのかなと思いきや、変哲もない川の中央で大きな波にあおられる、前の方に座っていた人たちは、ビックリ仰天。
カトちゃんもケンちゃんも、一番後ろに座っていて影響なし。何だかんだと驚きながらボートツアーも終わり、ボートを降りる。

大変な事が、この後も続く。ケンちゃんのカメラが、水に濡れ動きません。防水対策が甘かった様です。
(屋久島でも、一時作動しなくなったが、乾かしたら動いたので、とにかく乾かすことにする。ホテルに帰ったらドライヤーもかけてみよう。)
そうそう、着替えを持ってきていないカトちゃん「着替えなくていいの」と聞くと、「濡れていないから 着替えない」という。
どうも、座る場所(カトちゃんケンちゃんは一番後ろの正反対の両サイドに座っていた)によって、濡れ方にもだいぶ差があるようである。

ボート乗り場から少し歩き、トラックみたいな車に乗って、20分程で所定の位置に戻る。
そのトラックで案内していた、地元の女性、感じよかったな。何を話しているのか、まったくわかりませんでしたが、雰囲気で、うっとりしてしまいました。
人間、言葉がわからなくても、訴えることが出来るのだなと思った。
公園内にあるレストランで、昼食をとる。ここで、ボートツアーに参加しなかった人たちが待っていてくれた。
ケンちゃん、着替えをして、ビール(ビン小 4ドル)を飲みながら、少しだけ食べる。バイキングだったので、何を食べたか覚えていない。
ケンちゃん「イグアスの滝ボートツアー」のCDも、25ドルで購入する。(帰国後、CDのビデオ、きちんと写っているといいな。)

  <写真左:トロッコ列車
   写真中:遊歩道  写真右:遊歩道先端(ここで悪魔の喉笛見る)>

いよいよ、午後の部のスタート。
「悪魔の喉笛」と呼ばれる、ポイントへの始まりである。

公園内のレストランを13時に出る。
ほんの少しだけ歩いてトロッコ列車に乗る。何とも風流な列車である。日本人が好みそうな列車である。まるで日本の遊園地にきたみたい。
トロッコ列車に乗る事、約30分(途中 すれ違いの 待ち合わせあり)。トロッコ列車に乗っている間、まるで別世界にいるような森林地帯を走る。
ブラジル側でも、アルゼンチン側でも、完全に関係者以外の車等を排除し、自然をそのままに生かしている。なかなか日本では想像が出来ない。

滝近くのトロッコ列車の終点まで行くと、そこの、ほんの少しだけ整備してあり、男女のトイレと1軒の店がある。 そこから、遊歩道を30〜40分歩く。
「悪魔の喉笛」の目の前に着く。
現在の時刻、2014年2月27日14時10分、記念すべき時間である。

  <写真左:ヘリコプターから(手前の滝が悪魔の喉笛)
   写真右:ヘリコプターから(悪魔の喉笛と遊歩道)>

<悪魔の喉笛>
「悪魔の喉笛」とは、滝に流れ落ちる水音の凄まじさから付けられた名前であり、滝から流れ落ちる水の水量やその落差に圧倒される。
数あるイグアスの滝の中でもハイライト的な存在であり、迫力の轟音は圧巻。
イグアスの滝全体の、落水の地響きは約25q先まで届くという雄大なスケールだ。

アメリカのルーズベルト大統領夫妻が訪れた際に、イグアスの滝を見た夫人が、そのあまりの迫力に「かわいそうな私のナイアガラよ・・・」と、言わせたほどです。

  <写真左:悪魔の喉笛(1)  写真右:悪魔の喉笛(2)>

イグアスの滝に思う!
ケンちゃんも カトちゃんも 他の皆も、イグアスの滝の代表である「悪魔の喉笛」にいる。
その現実が、今、ここにある。
そして、直に、イグアスの滝の流量と轟音を感じている。
そして、直に、イグアスの滝を目に焼き付けている。
どのように、表現すればいいのでしょうか。
どのように、伝えれば解ってもらえるのでしょうか。
あまりにも凄すぎて、ちっぽけな自分を感じる。
日本の、地球の真裏にある事実も、また真なりである。
裏切らなかったイグアスよ。想像を超えたイグアスよ。
ここイグアスに来て良かった。本当に良かった。

  <写真左:悪魔の喉笛(3)  写真右:悪魔の喉笛(4)>

同じように遊歩道を歩きトロッコ列車に乗りビジターセンターに戻り、イグアスの滝に別れを告げる。
ちなみに、いただいたチケットに、アルゼンチン側「イグアス国立公園」入場料が170ドルと記されている。決して高くは感じません(今回のツアー料金に含まれています)。
もう一度、来ることはないと思いますが、ありがとうございます。

  <写真左:三国国境地点を展望台から  写真右:展望台で記念撮影>

バスに乗り、三国国境地点を展望台から見る。
アルゼンチンとパラグアイは、仲が悪いのか、橋がない。
アルゼンチンとブラジルは、仲がいいのか、橋がある。
記念撮影をし、売店で安いビールを買い込みバスに乗り込む。国境を通過し17時半頃ホテル到着。

Mr.アレックスに無理をお願いして、近くの店に一緒にいってもらい、ブラジルの地図を購入。
Mr.アレックスは、この後 サンバショーに立会い、仕事が終わるらしい。助かりました。ご苦労様でした。三人の彼女によろしく。

ホテルのお湯は、今日は無事に出ました。
ホテルの夕食は、今日もバイキング。ケンちゃん、いつもの様にビールを飲みながら食事をとる。
サンバショーに参加した5名の方は、少し前に出かけました。
夕食の後、内藤さんの声掛けで、有志での「飲み会」が行われる。「飲み会」に参加したのは12名、ワインとピスコサワーで乾杯です。大変、楽しい飲み会でした。

〔イグアスの天気 午前大雨のち曇り 午後晴れ〕
〔イグアスの気温 22℃〜34℃〕


5日目 2月28日(金)

起床6:00、朝食6:30、荷物6:30、集合7:30、ホテルのチェックアウトの際、冷蔵庫の飲み代を払う。21レアルなので10ドル支払う。
(ブラジルの通貨は・レアル・)
(アルゼンチンの通貨は・アルゼンチンペソ・)

今日は、パラグアイの首都「アスシオン」へバスで移動する。
ブラジルの出国(バスを降りて各自で手続き)、そしてパラナ川を渡りパラグアイに再度入国、そこからバスに乗る事約1時間、イグアス移住地へ。
今日の天気は最高、雲一つない、日差しが痛い感じ。

<イグアス移住地の歴史>
・パラグアイにあるイグアス
・戦後間もないころ、日本全国から集り、船で2・3カ月かけパラグアイへ。高知県と岩手県の方が多かった。
・穀物を栽培し、大きくし、地元の人たちに認めてもらう。
・その日本人が最初に作った大豆が広まり、今では、それを手本に全国に広がる。
・イグアス移住地で作っている大豆は、パラグアイ全国の3%に過ぎな。現在パラグアイの大豆の輸出量は、世界トップクラスになった。

説明していただいた方は鹿児島県出身の方で2代目。今では3世、4世の人たちもいる。
でも、日本語を大切にし誰でも日本語を話せるようにしているとの事。全て決定事項などは全て合議制で進めているとの事。

  <写真左:イグアス日本センター「移住史料館」
   写真右:イグアス移住地の説明を聞く>

移住史料館を見学し、スーパーで買い物をする。
ケンちゃん、菓子とチョコを買う。7820グアラニ(パラグアイ通貨)なので、2ドル支払い。パラグアイの一番小さなコインを一つ、おつりにいただく。

その後、説明してくれた方が営業しているレストランで昼食を取る。久しぶりの「日本食」を食べる。
豆腐など、ほとんどが大豆料理でした。やっぱり、お米と味噌汁はいいね。
美味かったです。
ビール(ビン中 3ドル)も、ホテルなどで飲むより安かったです。

  <写真左:バスの中から見た景色  写真右:休憩をとったガソリンスタンド>

ここから、アスシオンまで、約290q、約7時間です。
パラグアイからブラジルに向かっていく時に見た田園風景は、牧草地帯と思っていましたが、今バスの中から見る田園地帯は、大豆をはじめ多種多様な穀物であることがわかりました。
ここの赤い土壌が、穀物に大変合っているとの事です。
ブラジルに向かっている時(2日前)、同じところで途中休憩をとり、アスシオンへ。

  <写真左:パラグアイ大統領官邸  写真右:アスシオン教会>

アスシオンの市街地は、パラグアイの首都らしく建物も多く人も多い、町全体も大きい。
でも、観光客は我々以外見当たらない。
(ここアスシオンには、南米のサッカー協会の本部があるとの事。)

最初に、大統領官邸(19世紀後半当時の大統領がルーブル美術館を模して建てたと言われている)を、バスから降りて道路から見る。
そして、少し移動し国立美術館の前を通り、立派な、アスシオン・デ・ヌエスタラ・セニョール教会の中を見せていただく。18:50、ホテル(インターナショナル)へ到着。

ホテル内のレストランで夕食をとる。それぞれに運ばれてきた物を食べる中身は覚えていません。ビールを4ドルで1本飲み、もう1本を部屋に持ち帰り。
イグアス移住地のスーパーで買ったお菓子をつまみにビールを飲む。
窓から見える、アスシオンの市街地は、高い建物も沢山見え、パラグアイ川も見える。
でも、しかし、窓の明かりはあまりなく、全体的に暗いイメージである。
それにしても、夜中中バンドがうるさかったです(金曜日の夜だからかも)。
でも、明日の朝も早い寝なくては・・・。

〔アスシオンの天気 快晴〕
〔アスシオンの気温 19℃〜35℃〕


6日目 3月1日(土)

起床3:15、朝食弁当、荷物各自、集合4:00、外は真っ暗。ホテルのロビーでコーヒーを一杯飲む。朝食の弁当が置いてあるが、食べてもいいが持っていってもいいらしい。ケンちゃん食べずに持っていかず。
バスで、アスシオンの空港「シルビオ・ベッティロッシ国際空港」へ。
アスシオン07:00発、リマ08:50着(ペルーと日本の時差は −14時間、予定よりも早めに到着する。ペルーの入国手続きをし国内線へ。

リマの空港「ホルヘ・チャベス国際空港」は、南米のハブ空港であり大変人も多く賑やかである。
ちょっとばかり、時間があり、空港内をウロウロ。
ここで、ケンちゃんカメラ売場の前でしかめっ面。動かなくなったデジカメの代わりのデジカメを、買うか買わないか??
思っていたより高いが仕方がないと、カメラをやっぱり買うことにする。
カメラのメーカーはアメリカのHP社、価格は479ソル(ペルーの通貨)、ケンちゃん180ドル支払い21.4ソルのおつりをもらう。
もらったおつりの一部でジュースを飲む。

予定通りに案内が始まり、リマ11:20発、クスコ12:40着。
クスコの空港の正式名称は「アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港」である。

  <写真左:クスコ空港(1)  写真右:クスコ空港(2)>

≪アンデス文明≫ 概略歴史
 BC1000年〜BC500年 @チャビン文化  〈アンデス古代の幕開け〉
                チャビン・デ・ワンクル
 BC200年〜1200年  Aティワナク文化 〈巨石の建造物が広範囲に点在〉
                ティワナク遺跡
 紀元前後〜700年   Bモチャ文化   〈写実的な土器を残した〉
                シパン博物館とワカ・ロハダ 太陽のワカ・月のワカ
 紀元前後〜600年   Cレクアイ文化  〈石を自由自在に加工〉
                ウィルカワイン
 BC300年〜紀元前後  Dパラカス文化  〈地上絵のルーツとされる〉
                パルパの地上絵
 紀元前後〜800年   Eナスカ文化   〈上空からしかわからない地上絵〉
                ナスカの地上絵 カワチ
 500年〜900年    Fワリ文化    〈建物が集まる都市型の文化〉
                ピキャクタ
 850年〜1100年    Gシカン文化   〈北部海岸の黄金の王国〉
                トゥクメ遺跡
 1100年〜1500年   Hチムー王国   〈インカに統合された王国〉
                ドラゴンのワカ チャンチャン
 800年〜1500年    Iチャチャポラス文化 〈インカと戦った雲上の人〉
                クエラップ レバッシュの霊廟 カラヒラの棺
 1450年〜1532年   Jインカ帝国   〈南米最後で最大の大帝国〉
                オリャタンポ サクササイマン マチュピチュ

【クスコの市街】
・1983年世界遺産に登録
・「インカ帝国の中心地として栄えた太陽の都」
・クスコは11〜12世紀頃に建設され、太陽神話を崇拝するインカ帝国の都として栄えた。
・ケチャア語で「ヘソ」を意味するこの都市には、帝国内のあらゆる地方から人々が集まり、まさに世界の中心地とされていた。
・しかし、16世紀になるとスペイン人の征服がクスコにもおよび、インカ帝国は一瞬にして崩壊する。
・インカ時代の美しく精巧な石組と、スペインのコロニアルな建築物が融合したクスコには独特な雰囲気が漂う。

  <写真左:アルマス広場に面したレストラン  写真右:広場で結婚式の二人>

我々24名のツアーは、クスコの空港に予定より少し早く到着し、時間がかかったスーツケースの出てくるのを待つ。
既に、今日明日の地元のガイドさんは来ている。外の天気も上々、暑い。
ここの標高は約3400m空気が薄い。注意、注意である。
バスに乗り15分程で降り歩く。あまり広くない道路から、開けたところへ。

ここは「アルマス広場」。
沢山の人がいて、売込みも盛んだ。でも、あまりしつっこくなくて良かった。
流石に大きな町であり観光地である。まずは、広場に面したレストランに入る。
「インカ・グリル」
ちょっと狭いが、演奏(アンデス音楽)付きで食事をいただく。
スープ・美味しい肉・デザートに、ビール(5ドル)を付けて、ちょっといい気分。
地元の音楽が気に入り、CD(17曲)を10ドルで購入。サインもしてもらった。

  <写真左:アルマス広場  写真右:カテドラル ヘスス教会>

さて、クスコの町の観光である。
「アルマス広場」ここは観光の拠点。観光客が沢山いて、賑やか。
広場に面して旅行会社や民芸品店があり、「カテドラル」や「ラ・コンパニーア・デ・へスス教会」がある。

<カテドラル>
・インカ時代のピラコチャ神殿の跡に建てられ、1550年から完成までに100年かけた凝った建物。ポトシの銀300tを使ったメインの祭壇は一見の価値あり、屋根には南米で一番大きな鐘がある。

そのカテドラルの横を北東に入る。
ハトゥンルミヨク通りを200m程歩くと、右側に「12角の石」がある。

<12角の石>
・宗教美術博物館を支えるインカの礎石のなかに、すべて四角で済まされるものを、あえて12角の複雑さに挑み。ぴったりと複合させている。

  <写真左:12角の石
   写真中:ハトゥンルミヨク通り  写真右:アレキバ通り>

一旦、広場に戻り今度は南東の方向へ歩き進む。ここはアレキバ通り、「サンタ・カタリナ博物館」を右手に見て進む。
どこの通りも昔のままに残り、石を基調にした通り、建物が続く。そして、クスコ観光のメインイベント「サント・ドミンゴ教会・修道院(コリカンチャ=太陽の神殿)」へ。

<サント・ドミンゴ教会>
・現在サント・ドミンゴ教会となっているこの場所は、インカ帝国時代にはコリカンチャと呼ばれる太陽の神殿だった。
・スペイン人は黄金でいっぱいだった神殿から欲しいものをすべて取り除いてしまうと、上部を壊し、残った土台の上にチェリゲレス様式の教会を建てた。
・しかしその後、クスコに大地震があった際、このサント・ドミンゴ教会は無残に崩れ落ちたが、土台の石組だけはひずみひとつ起こさなかったと言うのは、有名な話だ。インカの石組の精巧さを示す証拠として語り継がれている。
・コリカンチャの、「コリは黄金」「カンチャは居どころ」を表す。
・神殿内は広場を囲む。月・太陽・稲妻・虹・星などの部屋からなっており、壁には台形の壁のへこみがあり、金や銀の像が飾られていたという。
・16世紀、スペイン人がインカ帝国を滅ぼした際、この宮殿にあった黄金はすべて鋳つぶして本国へ持ち去ってしまった。
・一方、ヨーロッパではあまり大量の金が一時期に流れ込んだため、インフレになったと記録されている。

  <写真左:サント・ドミンゴ教会  写真右:教会の中(パティオ)>

サント・ドミンゴ教会のチケットには「QORIKANCHA」「S/. 10.00」色々記載されているが、この二つの文字が際立って大きい「コリカンチャ」「10ソル」。
サント・ドミンゴ教会の拝観料は、10ソル(3.8ドル)である。

中央に井戸のあるパティオ。
壁に抜かれた台形の形、いくつもの壁の窓が重なる。
王の椅子と言われている、コリカンチャの石組の跡。
などなどの説明を聞いている途中、何とケンちゃん急にお腹が痛くなり内藤さんに案内されトイレに駆け込む。
やっぱり水や食べ物が合わないのかなと思っていたが、ここまでひどかったのは今回限り。空気の薄いせいもあるのかなと思わないでもない。

教会の中から見る、外の景色。天気のいいせいもあるだろうが、目の前のサグラド庭園の緑、建物の茶と白、山の濃茶、空の青と白い雲、素晴らしいです。そして綺麗です。
予定では、ここから歩いてバスの待つところまでいくはずでしたが、3人の方が高山病らしき兆候があり、バスを、ここまで(エル・ソル通り サグラド庭園前)呼んでいる。

       

       <写真:サグラド庭園・クスコの建物とクスコの峰々>

全員、無事、バスの中へ。
ここクスコではあたりまえのことなのか、バスには酸素が常備されている。
3人の方も、携帯用の酸素を使ったりバスの酸素を使ったりして対応をしている。
頭が痛くなり体に力が入らなくなる感じであるとの事。
ケンちゃんもトイレに行った帰り、小走りに走ったら息切れがひどかったです。
やっぱり、間違いなく空気は薄いです。

       

       <写真:サグラド庭園
        左にサント・ドミンゴ教会 右にエル・ソル通り>

バスは北西方向へ進む。この道路は35号線とある。更に、まだまだ上っていく。
上り坂の途中に、住宅が建ち並ぶ、クスコの旧市街地とは、ちょっと様子が違う。生活が少しばかり落ちるのかもしれない。
そして、動物が放し飼いになっているのにはビックリ。犬や猫はわかりますが、鶏も豚も馬も、放し飼いである。

走る事20分程すると、今度は下ったり上ったり、バスは35号線から分かれ、北の方向(ウルバンバ)へ進む。
どのくらい走っただろうか(約1時間位だと思う)、大変景色のいいところで休憩をとってくれた。

四方八方、どこを見ても、どこまでも続く、山。 山と、草原。
近くは、我々が通って来た道。 これから通る道。
それ以外は、どこまでも、どこまでも続く草原。
遠くは、四方、山。手前にもあるし、その奥にもある。
手前の山は、普通に我々を迎えてくれている様。
奥の山は真っ白で、4000m級の山、悠然とそびえている。

カメラのシャッターを押し終えると。そこで、座り込んだ露天商があり、3人の女の地元人がいる。
ケンちゃん、急に思い立ち、今年の寒い冬、温かい手袋がなかったので買うことに・・・。
最初、6ドルと言われたが、近くにいたツアーの仲間が「高いよ」と言うので、ケンちゃんが3ドルと言ったら、いやな顔をされたので、4ドルで合意した。
ケンちゃんとしては、安い買い物が出来たと喜んでいる。

       

         <写真左:奥の雪山は4000m級の山々>

ここから、バスはどんどんと下る。
30分程走り、ウルバンバの町へ入る。ウルバンバの標高は、約2870m。
小さな町であるが、ケンちゃん、何故かこの町はいい雰囲気を感じる町だと思う。

ウルバンバの中心地を少し過ぎたところに、今日と明日泊まるホテルがある。
「ホテル・マベイ・ウルバンバ」
メインの通り(フェロカリル通り)に面し、近くにウルバンバ川が流れる。
西から東の方面に流れ、川沿い道路沿いの周辺だけが、わずかにほぼ平らで、それ以外は高い山に囲まれている。
ポツンと人里離れたところに、小さな町がある感じである。でも高地とはいえ草花があり、果物野菜が豊富で、生活には支障が無いようである。
今は、クスコもウルバンバもマチュピチュも、雨季である。

洒落た山小屋風のホテルに、18時過ぎに到着し、19時から夕食開始。
我々24名のパーティー以外に、もう一組あり(20数名の日本人のパーティー)。
同じ会場で、この方たちの為に、賑やかに地元の演奏が行われている。
この方たちは、今日マチュピチュにいって、明日クスコ経由でリマへ向かうらしい。
我々は、明日マチュピチュを見て、明後日クスコ経由でリマへ向かう。
マチュピチュは、今日は何とか見られたが、昨日は雨で満足に見られなかったらしい。
「明日 天気に なぁ〜れ・・」

運ばれてきた料理を食べ、ビール(5ドル)を飲む。
部屋に戻り、内藤さんにいただいた「温泉の素」を入れて湯船に浸かろうと思ったが、お湯の出があまりよくなく、ちょっと今一でした。
夜中に上手く寝付かれないので、ロビーにいき、お願いしてビールを1本5ドルでいただく。
おやすみなさい。

〔クスコの天気 晴れ時々曇り〕
〔クスコの気温 12℃〜28℃〕


7日目 3月2日(日)

起床4:30、朝食4:30〜、集合5:40、眠い目をこすりながら、満天の星を見る。
今日の朝も早い。でも、この時間から動かないと「マチュピチュ遺跡」観光は間に合わない。
寒い事を想定し、皆さんちょっとばかり厚着である。
明るくなりかかったところでバスに乗り込む。走る事約30分、オリャンタイタンポ駅に到着。ここから列車に乗る。
発車時間までには、少し時間があり、列車の写真などを撮り、待つ。

ここで、豪華鉄道の旅を紹介しましょう。
<豪華鉄道アンデアン・エクスプローラー>
 クスコ〜プーノ(ペルーとボリビアの国境にあるチチカカ湖の畔にある町)間を走る
 南米大陸を走る数少ない鉄道の中でも とりわけ豪華な列車
 標高約3400mから約3800mを走る事 約10時間
 途中 南米最高所の鉄道駅 ラ・ラヤ駅(4335m)や空港があるフリアカなどに停車
 車窓の素晴らしささること 車内ではアンデスの創作料理や踊りや演奏でもてなす
<豪華列車ハイラム・ビンガムやビスタ―ドーム>
 クスコから車で20分ボロイ駅からオリャンタイタンポ駅を経由しマチュピチュ駅へ
 ボロイ駅からオリャンタイタンポ駅は本数も少なくバスを利用する人の方が多い
 動く豪華レストランのハイラム・ビンガム
 最も一般的で観光客に人気が高い列車がビスタ―ドーム
 各列車の天井がガラス張りになっているため あたりの風景がパノラマに眺められる
 この間を運行している列車は ペルーレイルとインカ・レイルの2社

<写真左:インカ・レイン社の列車  写真右:列車の中から見たウルバンバ渓谷>

オリャンタイタンポ駅6:40発の、インカ・レイル社の列車に乗り込む。豪華列車という触れ込みであるが、ちょっとばかり狭い。
4人席に、カトちゃんとケンちゃん、向かいに別のツアーの日本人の男性と、メキシコ人の男性(一人旅)。
ここの席から後ろ側に、我々のツアーの仲間たち。
ここの席から前側に、別のツアーの日本人の面々(人数は20名弱 朝クスコを3時に出る)。

別の日本人のツアーは、ほとんどが若い人で、40代が1人、他は20代が主に30代の方々。
同じ11日間の日程であるが、アトランタ経由でリマ入り、リマ・クスコ・マチュピチュとボリビアのウユニ塩湖。添乗員はいない。食事は一切ついていない。ツアー料金は30万円少々。
この料金が安いか高いかわかりませんが、若いから出来るツアーですね。
お互い頑張りましょう。

【アマゾン川】
・アマゾン川は世界最大の河川の一つである。特に流域面積では2位以下のコンゴ川ナイル川の2倍程度あり、オーストラリア大陸の面積に匹敵する。
・アマゾン川の長さは、6299q、6400q、6516qと複数の値が示されているが、アマゾン川の流路は複雑であり、ナイル川(6671m)より長い7025qを主張するむきもある。
・アマゾン川の源流は、アンデス山脈のシリウイリ山とかラウリコチャ湖といわれている。
・そのシリウイリ山から出た水はアプリマック川、ウカヤリ川、アマゾン川となって大西洋に注ぐ。また、ウカヤリ川の、もう一つの支流がウルバンバ川である。

我々が乗った列車は、常に「ウルバンバ川」が流れている。
この川が、何とアマゾン川になり大西洋に注ぐとは、大変不思議さを感じる。アマゾン川は、本当に長いんだなとも感じる。
そのウルバンバ川の、両サイドにそびえる山々。その奥の雪化粧の山々。この「ウルバンバ渓谷」は、形容詞が要らない。
カメラのシャッターを押すだけであり、天井がガラス張りになっていることが理解できた。
車内では、無料で好きな飲み物を、若い女の人が届けて配ってくれた。
途中、1回すれ違うために停車するが、駅での途中下車はなく、約1時間半で「マチュピチュ駅」に到着。

マチュピチュ駅からは、シャトルバスで「マチュピチュ遺跡」へ行く。
このシャトルバスは、30名ほど乗れ、貸し切りでないので、他のお客さんも乗る。
決まった時間に発車するわけでなく、お客さんがいれば、どんどん出る。
10分程はウルバンバ川沿いに走ったが、後の20分程は急坂を上っていった。
この急坂は、あまり整備されていない。つい1か月前も大きな岩が落ちてきて、道路をふさいだそうであり、その後数日はマチュピチュに行けなかったらしい。
その大きな岩は、今でもあり、いつ落ちるかわからない感じ。危険、危険。

また、その急坂を自分の足で上ってくる人がいる。マチュピチュ駅からマチュピチュ遺跡まで歩くらしい。2時間以上かかるとの事。
マチュピチュ遺跡までいくのには、シャトルバスでいくか、歩いていくか、これ以外の方法はありません。
クスコの標高が約3400m、ウルバンバが約2870m、オリャンタイタンポが約2600m。
マチュピチュ駅が約2000mと下ってきて、駅から遺跡までは急坂を上る。
そして駅から約30分、「マチュピチュ遺跡」の入口、マチュピチュ・サンクチュアリ・ロッジに到着。

  <写真左:サンクチュアリ・ロッジ  写真右:バスで上って来た急斜面>

【マチュピチュの歴史保護区】
  1983年世界遺産に登録
  「多くの謎に包まれた空中都市″」
・尖った絶壁の山々がそびえる。ウルバンバ渓谷の山間、標高約2400mに位置し、マチュピチュ山(2940m)とワイナピチュ山(2690m)を結ぶ尾根にまたがる。
・ケチャア語で、マチュピチュは「老いた峰」。ワイナピチュは「若い峰」。
・山裾からその存在を確認できないことから空中都市″と呼ばれるこの遺跡は、スペイン人から逃れるため、あらゆる復讐の作戦を練るために、インカの人々が作った秘密都市ともいわれている。
・マチュピチュ遺跡の総面積は5平方q。その約半分の斜面には段々畑が広がり、西の市街区は神殿・宮殿・居住区などに分かれ、周囲は城壁で固められている。
・16世紀半ば、インカの人々は高度な文明が栄えたマチュピチュを残し、さらに奥地へ消えてしまう。
・その後、400年以上にわたって人に目に触れることなく、1911年にアメリカ人歴史学者ハイラム・ビンガムが初めて見た時には、草に覆われた廃墟となっていた。
・マチュピチュにまつわる多くの謎は、未だに解明されていない。

入口横の有料トイレ(二人で1ドル)に入り〈マチュピチュ遺跡の中にはトイレなし〉、チケットを各自持ってゲートをくぐる。
チケットには、ケンちゃんのネーム年齢などパスポートの内容が印字され、日付もNOも入り、料金は、S/. 126.00とある。およそ48.5ドルである。

本日は、快晴。わずかな雲がある程度。皆のおこないがすこぶるいいらしい。
(添乗員の内藤さん、観光している間は雨が降らない。晴れ男らしい。)
ケンちゃん、ジャンパーを脱ぎ、ちょっと厚手の開襟シャツを折り曲げ半袖にする。
8:45、ゲートをくぐる。平らな道を100m程歩くと、次は上り坂が始まる。

       

       <写真:マチュピチュの輪郭が見えてきました>

バスの中からもマチュピチュの輪郭の端っこが見えていましたが、ここでも端っこだけしか見えません。
つづら折りの急坂を上る事約20分。寒さに注意と言われていたが、何のその、もうすでに汗びっしょりである。皆、少しずつ薄着になっていく。

  <写真左:まずは石段登る
   写真中:インカ道  写真右:マチュピチュの今の住民リャマ>

少し緩やかな石畳の様な道に出る。ここは「インカ道」。
ここから、マチュピチュ山に登ったり、インカ道トレッキングに行ったり、太陽の門インティプンクへ続くインカ道がある。
ここまで上って来ると、マチュピチュ遺跡の全体像が少し見えてくる。
マチュピチュ山の登り口から、山方面にはいかず、開けている方へ進む。「見張り小屋」の近くまで来ると、マチュピチュ遺跡を写真で見たり、映像で見たりしていた「マチュピチュ」そのものが、ここにある。

マチュピチュに感じる!
やっとの思いで、たどり着いた気がする。
もしかして、世界中で一番来たかった、一番見たかった、ところかもしれない。
それを、今、今現実にしている。
何故か、焦っている自分がここにいる。
何故か、そわそわしている自分がここにいる。
何故か、浮かれている自分がここにいる。

       

         <写真:マチュピチュ遺跡
             ワイナピチュ山と空中都市空間>

  <写真左:市街地入口の門  写真右:ツアー仲間と記念撮影>

見張り小屋のすぐ近くの、最高のマチュピチュ遺跡全体をバックに、我々24名の全体写真を撮る。でも、写真には22名しか映っていません。誰かがいない、まぁいいか・・・。
それぞれのカメラで撮影するもので、何回ポーズをとる事やら。でも、皆さんいい顔しています。

ここ見張り小屋からは、マチュピチュ遺跡やワイナピチュ山だけでなく、周辺も一望している。
プトゥクシ、ヤナンティン、サン・ミゲールといった、4000〜6000m級の高峰がそびえ立つ、何とも贅沢な話です。
また、その見張り小屋から「段々畑(アンデネス)」が、見渡す限りのスケールで広がっています。これも、圧巻です。
段々畑は3mずつに40段あり、約3000の階段でつながっています。

マチュピチュでは300〜1000人が生活していたと考えられ、そのために畑ではジャガイモやトウモロコシやコカの葉などが生産されたとの事です。
ここマチュピチュでは、自給自足が完結していたそうです。

  <写真左:市街を見下ろす神聖なエリア・メイン広場  写真右:太陽の神殿>

見張り小屋から、少し歩き、市街地入口の門をくぐる。
(マチュピチュは、どこを歩いても平らな道は少なく、坂道の連続です。)
上には丸い出っ張りと両脇に石棒の挟まったくぼみがあり、当時は扉があったようだ。
入口の門の手前で、列車の中で一緒になった別のツアーの日本人男性と出会います。何と何と、駅から歩いて登って来たそうです。ビックリ仰天です。流石です。

さらに「作業小屋」「石切り場」を過ぎると、下の方に「太陽の神殿」が見える。冬至と夏至には窓から太陽の光が入り、黄金の像を照らしたという。

  <写真左:作業小屋付近から見た段々畑  写真右:神聖な広場・主神殿>

さらに進み「神聖な広場」へ。
ここには「3つの窓の神殿」「神官の館」「主神殿」がある。
この広場に、石の上に磁石が置いてある。
南にマチュピチュ山、北にワイナピチュ山、東に○○山、西に○○山があり、東西南北の山々を正確に指している。

<写真左:石切場から正面中央に見張り小屋  写真右:インティワタナ(日時計)>

このあたりから、眼下を見渡すと、かなりの急斜面になっていて、かなり下の方にウルバンバ川が流れている。あまりの急さに、肝を冷やす感じである。

さらに進むと「インティワタナ(日時計)」に出る。ここはマチュピチュ遺跡の中で一番高いところにある。
この大石は削って造られている。各柱の角は東西南北を示していて、インカは暦を決めるのに太陽を利用したとされている。
また、この大石はパワースポットとなっていて、手をかざすとパワーをもらえるらしい。
ただし、残念ながら警備の人がいて自由に出入りしたり触ったりすることが出来ない。

  <写真左:急斜面の下はウルバンバ川
   写真中:パワーをもらう  写真右:聖なる岩へ>

さらに進んでいくと「聖なる岩」に出る。その大きな岩に先に「ワイナピチュ山」へ登る入口がある。
ケンちゃん、登ってみたいと思っていましたが無理なようです。内藤さんは、登った事があるそうです。

一日で登れる人400人(マチュピチュ遺跡は2500人)。インターネットで申込、月日が決められ(半年先)、当日入山届けを提出してから登るとの事。
高低差は約300m急坂を登るので大変危険。往復で約2時間かかる。ただ、ワイナピチュ山の山頂から見る景色は最高で創造を絶するそうです。
内藤さん、今回でマチュピチュに来るのが4回目。こんなにいい天気なのは、今回が最高だとの事。

  <写真左:コンドルの神殿  写真右:正面奥に見張り小屋とマチュピチュ山>

さて、ここからは戻る方向になります。今まで見てきた、マチュピチュ遺跡を観察しながら戻る感じです。
途中、「天体観測の石」や「コンドルの神殿」などを見、沢山ある石の建物(総数約200戸)を、いくつか見ました。

<写真左:段々畑から太陽の神殿側を見る  写真右:最後に見たワイナピチュ山>

そして、我々はのんびりと見学しながら、11:50、マチュピチュ・サンクチュアリ・ロッジに戻ります。
すると、真っ赤になったケンちゃんの手や顔を見て、皆ビックリしています。よく焼けました。

ここは、たった1軒のホテルになっていて、ホテルのレストランで昼食となる。バイキング形式で、ビールを飲みながら食事をたしなむ。
そして、少しだけ休んだ後、シャトルバスに乗って、マチュピチュ駅に戻る。
何と、マチュピチュ駅について5分、周りが暗くなり大雨である。内藤さんの言っている事は、本当らしい。

それにしても、雨季のこの時期、こんなにいい天気で「マチュピチュ遺跡」観光が出来た事は、最高に幸せな事であります。
「お天気の神さま 本当に ありがとうございます」

マチュピチュ駅から列車に乗り、オリャンタイタンポ駅に向かう。
帰りはケンちゃんの横がカナダ人の男性、前が同じツアー仲間のご夫婦。
ツアー仲間24人、皆起きていてペチャクチャペチャクチャである。元気な仲間たちです。
(添乗員の内藤さん、こんな人たち初めてだそうです。今までのツアーの人たちは、疲れて寝ている人がほとんどなのに、誰も寝ていないのには驚いたとの事。)
1時間半列車に乗り、バスに30分乗り、ウルバンバのホテルに17:10到着。夕食は18:30からとなる。

ケンちゃん、若い学生さんの二人(男子学生と女子学生 二人とも卒業旅行)と一緒にホテルの道路反対側の、小さな小さな店に入る。
閉まっている入口のドアを開け、中に入ると誰もいない。声をかけると、中から40歳位の女性が出てきた。片言の言葉で話していると、ツアー仲間のご夫婦の旦那さんが店に入って来た。この方は大変旅慣れている方である。
結局、ケンちゃんは、水を1ドルで買い。冷えた350ccの6本入り(12ドル)のビールを3人(旦那さんと男子学生さんとケンちゃん)で買い、2本ずつ(4ドル)飲むことに。
それぞれ買い物をし、ホテルのロビーでビールを飲みだす4人での会話が始まる。なかなか楽しいひと時です。
そんな楽しいひと時に時間をとられ、ケンちゃん夕食前にシャワーが浴びられませんでした。

今日の夕食は、我々のパーティーが主役でアンデス演奏を聴きました。
そして、食事の後、リマでは時間がとれないということで、飲み会がありました。
今回は23名の方が参加し(内藤さんを含めて24名)和気あいあいの、おしゃべりでした。
こんなことが、あってもいいですよね。楽しいし、でも21時過ぎ解散する。
そして、満天の星空を見ながら、お休みです。

〔マチュピチュの天気 快晴一時大雨〕
〔マチュピチュの気温 10℃〜25℃〕


8日目 3月3日(月)

起床なし、朝食6:00〜、荷物8:15、集合9:15。
今回の旅行の中で、今日の朝だけは起床時間が決められていない。9:15に準備が終わって、出発出来る態勢になっていればOK。
ケンちゃん6時過ぎに起き、7時頃朝食をとる。たまには、のんびりした朝もいいものですね。

今回の旅行で、泊まったホテルは五つ。
その中で一番推薦できるのが、ここウルバンバのホテル。
「ホテル・マベイ・ウルバンバ」である。
気持ち静かに、穏やかに、過ごすことができました。
「ありがとうございます」

 <写真左:ホテル・マベイ・ウルバンバ  写真右:ホテル(画面中央)の周辺>

バスに乗り、クスコの飛行場へ。約1時間半で天気のいいクスコへ。ここで地元のガイドさん(マリオさん)とお別れです。「ありがとうございました」
一路、クスコの空港から、リマの空港へ(このツアー 10回乗る飛行機の 7回目)。
14:40、時間通りリマの空港へ到着。暑い。バスに乗り、リマの市内観光へ。
ここは、ペルーの首都「リマ」。

【アンデス山脈】
 主に南アメリカ大陸の西側に沿って
 北緯10度から南緯50度まで南北7500q幅750qに亘り
 ベネズエラ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・アルゼンチン・チリの
 7カ国にまたがる
 最高峰はアコンカグア(6960m)で 6000mを超える高峰が20もある
 アコンカグアは アルゼンチンとチリにまたがり チリの首都(サンディエゴ)に近い

【ワスカラン国立公園】
 1985年世界遺産に登録
 「氷河と氷河湖 高山植物の美しい国立公園」
 アンデス山脈の高峰の一つ ペルー最高峰のワスカラン(6768m)をいただく国立公園
 1977年に生物圏保護区に指定 高度によって多彩な動植物層が見られる
 周辺には30の氷河と100を超える氷河湖があり
 標高5000m以上の場所にあるパスタルリ氷河やヤンガヌコ湖が有名
 白い氷河とエメラルドグリーンの湖水 高山植物の緑が非常に美しい
 国立公園の一角にある ワスカラン・チョピカルキ(6345m)に並び
 南緯8度にあるアルパマーヨ(5945m)は世界で一番美しい山と称され
 三角錐の山型は世界中のクライマーをひきつける

【リマ歴史地区】
 1991年世界遺産に登録
 「17世紀のコロニアル時代の繁栄を彷彿する旧市街」
 リマのおもなみどころとなる歴史的建造物は旧市街に集中している
 1549年に建立されたサント・ドミンゴ教会・修道院は 過去の地震にも耐え
 外側は建設当時とほとんど変わらないとされる立派な建物
 征服者フランシスコ・ピサロが建てたカテドラルや
 17世紀前半の美しいセビリアンタイルが貼られたサン・フランシスコ教会・修道院
 ペルー軍の守り神 聖女メルセーが祀られたラ・メルセー教会も見どころのひとつ

今日と明日、リマの地元のガイドは、ラミネス・ホセさんです。
リマの空港からバスに乗り、旧市内へ。最初に着いたところは「アルマス広場」。
内藤さんにもガイドさんにも、念入りに注意を受ける。
「リマは 世界でも屈指の治安の悪さである」
アルマス広場にバスから降りた時には、期せずして、皆の様子がおかしい。何気に、よそよそしいし、無口だ。
今まで、リュックを後ろ向きに背負っていたのに、今は前向きに背負い両手で抱えている。普通の人が見たら変だよね。
今までだったら、貴重品だけは肌身離さず持っていましたけど、持っているもの全てに気を遣うのは、初めてですね。

  <写真左:アルマス広場とリマ市庁舎  写真右:アルマス広場とカテドラル>

<写真左:アルマス広場とペルー政庁  写真右:テラスにブランシスコ・ビサロ>

アルマス広場に面して「カテドラル」「ペルー政庁(大統領府)」「リマ市庁舎」
「カテドラル」は、南米きっての征服者プランシスコ・ピサロが、自らの手で礎石を置いた。ペルーでも最も古い大聖堂、その日は1535年1月18日、リマの建都の日でもある。
昔から、ここアルマス広場を中心に発展していった事をうかがわせる。
人も車も、タクシーもバスも、そしてパトカーも。

アルマス広場に約10分、歩いて「サン・フランシスコ教会・修道院」へ、移動する。
「サン・フランシスコ教会・修道院」は、バロックとアンダルシア風の建築様式をとり入れ、1546年から100年以上かけて建てられた。
教会の地下には、カタコンベ(地下墓地)が地下1〜3階まであり、地下1階は見学可能である。その地下1階だけでも約25000体の骨がある。骨は植民地時代に葬られた一般市民のものだそうだ。

我々は、教会の中を見せてもらえる。静寂な中で、趣を感じる。
この様なところは、どこでも静かな気持ちになるものですね。ケンちゃん、椅子に座り5〜6分ここの雰囲気や空気を味わう。
でも、時間が少なくなり地下は見ていません。隣の博物館みたいなところでトイレを借りる。
ケンちゃん、お礼に、貯金箱の中に持っていたコインのソル(ペルーの通貨)を入れる。
それにしても暑いです。そして、警察の人やパトカーが、あちこちにいます。

 <写真左:サン・フランシスコ教会 修道院(1)  写真右:教会 修道院(2)>

その教会の前からバスに乗り、地元のスーパーへ。それぞれの仲間たちは、何かしら買っている。ケンちゃんも、つまみになるようなチョコなどを買う。
そして、そこから歩いて少しだけ移動し、日本人がやっているという土産物店へ。日本語が通じるということは、いいですね。孫へのお土産一つ購入。

そこから、またまたバスで移動し、夕日の綺麗なレストランで夕食となる。
ピスコサワーをサービスで飲み、ビール(8ドル)2本をのんびりと飲みながら、魚料理とデザートを1時間(18:30〜19:30)かけて、いただく。
夕日が沈む。そこは太平洋。この太平洋の反対側には日本がある。
沈む夕日の方向に指をむけ「この海の向こうには日本がある」と思いきや、日本は夕日の方向でなく下の方向でした。

20:00、ホテル到着。
ホテルは、セントロ(旧市街)の南端近くにある。大きな道路に面してはいるが近くに気の利いたところはなさそうである。明日も早いので各自部屋へ。
ケンちゃん、ホテルのレストランで寝酒用のビールを3ドルで購入。こちらの瓶ビールの栓は手で開けられることがわかる。ケンちゃんでも出来ました。
おやすみなさい。

〔リマの天気 晴れたり曇ったり〕
〔リマの気温 22℃〜35℃〕


9日目 3月4日(火)

起床5:00、朝食5:45〜、集合6:30、暗い内に起き明るくなってからバスに乗って出発する。
リマの町中を抜けるのに少しばかり時間がかかる。ピスコの空港まで約250q。今日もかなりの道のりをバスで進む。
途中1回、阪急交通社指定の土産物店(休憩も含め)に寄る。
一般的な休憩よりも、やや多めに休憩をとるためか、リマのホテルからピスコの空港まで、南下する事4時間半を要した。

バスの中でのガイドさんの話。
・リマ、ピスコは、ほとんど雨が降らない。一年中晴れではあるが、いつも全体的に薄い曇があるとの事(今日の様な天気の事)。しかし、比較的冬(6月〜9月)は澄んでいるとの事。
・ペルーの海岸線沿いは、砂漠地域である。しかし、アンデス山脈から沢山の川が流れてくるために、その水を利用して、都市や、畑が、出来ている。
・リマの周辺は開発が進んでいるが、地方はまだまだである。
・平均気温は25℃を超え、リマは暑い(雨の影響か イグアスの暑さとは質が違う感じ)。
・リマは、人が多く活気がある。車以外の交通手段がない。自転車もバイクも少ない。更に電気が乏しく夜は暗いところが多い。

バスは出発して2時間ほどで土産物店で休憩し、10:50、ピスコの空港に到着。
建物は小さいが、滑走路事態は大きそう。将来は国際空港にしたいらしい。
フライトの本格的な手続きが行われ、我々24名は二つに分けられ搭乗することになる。我々は先、年寄組の様だ。20代の面々は全て後ろの飛行機である。
12時過ぎ飛行機に乗り込む、小さいがなかなか洒落た飛行機である。ナスカまでは少々時間がかかりそう。外の景色をパチパチ、機内の様子をパチパチ。

【ナスカおよびフマナ平原の地上絵】
 1994年世界遺産に登録
 「古代ナスカの人々が残した巨大な遺産 ナスカの地上絵」
 果てしなく続く乾燥地帯に描かれた謎の地上絵
 紀元後 約800年にわたって栄えたナスカ文化の時代に描かれたこれらの絵は
 直線や幾何学図形 動物 魚 虫 植物など さまざま
 上空からでないと分からないほどの巨大な絵を残した理由は 未だに解明されていない
 ナスカ文化は地上絵に見られるように
 高度な技術と豊かな絵心を持った人たちがたくさんいたと考えられる
 その証拠に ナスカの織物はプレ・インカ文化の中でもとりわけ美しく
 土器に描かれた抽象画ひとつとっても ナスカ時代ならではのものが多い

ピスコの空港から、セスナ機の様な小さな飛行機(12人 プラス パイロット2人)乗客12人全員窓際の席。30分ほど飛行してナスカの上空へ。
はっきりと地上絵を見ることが出来るが、残念ながらデジカメで撮ったケンちゃんの写真には、地上絵は写っていない。

パイロットには、乗込み時に1人1ドルの謝礼を渡す。パイロットから片言の説明を受ける。
「これが ハチドリ です」と言いながら、左側の時は左前方へ、右側の時は右前方へ、急降下していき、見たか見ないかわからない短い時間で、上昇し、次へ移動していく。
痛快、そのものであるが、何とも、あまりの速さについていけないあり様。
飛行時間は、約1時間20分(12:10〜13:30)。

さて、ここで、カトちゃんが一眼レフカメラで撮った「ナスカの地上絵」を、見た順番に紹介しましょう。
<クジラ>
 長さ65m、海外から50q離れた大地に描かれたナスカの地上絵には、数多く海の生き物を見ることができます。

  <写真左:クジラ(画面中央?)  写真右:フクロウ(画面中央)>

<フクロウ(宇宙人)>
 長さ35m、数ある解説書には宇宙人と紹介されています。しかし、実際にはナスカの儀式に関係する人物である可能性が高いようです。

<サル>
 長さ80m、クモザルと考えられています。ナスカには生息しません。熱帯雨林から連れてこられ、ペットとして飼われていたのかもしれません。

  <写真左:サル(画面全体的)  写真右:キツネ(画面中央)>

<キツネ(犬)>
 長さ50m、なぜか尾が2本描かれています。キツネは、畑でネズミなどの害獣を食べるので、作物や畑の守護神として尊ばれました。

<ハチドリ>
 長さ90m、ナスカの地上絵で最も多く描かれている動物。

  <写真左:ハチドリ(画面中央)  写真右:クモ(画面やや右下)>

<クモ>
 長さ45m、上空セスナ機から見ると、クモはまるで砂漠を這っているように見えます。前・後ろ足の膨らみは精嚢で、アマゾンのオスグモと考えられています。

<コンドル>
 長さ135m、コンドルはナスカの空における最大で最強の王者です。ナスカでは山の精霊たちへのメッセンジャーとして崇拝されています。

<写真左:コンドル(画面全体的)  写真右:フラミンゴ(画面やや右全体的)>

<フラミンゴ>
 ペリカンやサギとも呼ばれています。

<オウム>
 長さ165mの巨大な図形。ペリカンやトンボのようにも見えます。ナスカ人の創造力には脱帽です。

<写真左:オウム(画面中央全体的)>
              <写真右:木(画面やや右上)手(画面やや左下)
                   地上絵やや上の道路にトラクターが走り
                   道路際の建物はミラドール(規制塔)>

<木・手>
〈木〉
 長さ70m、植物であることには間違いありませんが、何の植物かということにはいろいろな説があります(海藻とも呼ばれています)。
〈手〉
 長さ50、巨大な手はサルの地上絵と同様に、向かって右手が5本、左手が4本、逆さまに見ると大きな根を持つイモにも見えます。


  <写真左:砂漠の中に町が広がる  写真右:乗ったセスナ機>

大変、お疲れ様でした。興奮の連続でした。
飛行機が、あまり好きでないケンちゃん、よく我慢できましたね。
内藤さん、ナスカの地上絵を、まだ見ていない。見るチャンスは今回で3回目、また見ることが出来なかったそうです。
お客さん中心だから、添乗員さんも大変ですね。確かに、今回も飛行機の座席は1席も空いていなかったですね。

ピスコの空港に別れを告げ、バスに乗り、海岸線にあるレストランで昼食となる。
今日の昼食は、スープ・魚料理・アイス、ビール(大瓶 4ドル)を飲みながら遅めの昼食をとる。15時過ぎレストランを出て、バスに乗り一路リマへ。
途中、土産物店で午前中品定めをしておいた土産物を買う。それぞれ、これでもかと買っているが、ケンちゃんドルの手持ちが少なく、子供たちへの最低限の土産を買う。

19時半頃ホテルに到着。
そのままホテルのレストランで夕食をとり、残り時間はわずかであるが、各自部屋に戻りシャワーなどを浴び帰り支度をする。

〔ピスコの天気 薄曇り時々日差しあり〕
〔ピスコの気温 20℃〜32℃〕


10日目 3月5日(水)

起床0:00、荷物各自、集合0:30。
昨夜20時過ぎに部屋に戻る。シャワーを浴びスーツケースに詰め込み、いつでも出られる様にする。少し寝ようと思うが一睡も出来ず。
早めにホテルの1階ロビーに降りる。全員集合し0:30バスに乗り込み、リマの空港へ。

<ペルー あれこれ>
 国名:ペルー共和国
 首都:リマ
 面積:128万5216平方q
 位置:南緯3度から南緯18度 西経69度から西経81度に囲まれた地域に位置
    首都のリマは南緯12度付近に位置している
 人口:約2615万人(2006年)首都リマをはじめ海岸地方に全体の半数以上が集中
 民族:メスティン52% インディヘナ32% ヨーロッパ系12% その他4%
 言語:スペイン語 ケチャア語 アイマラ語
    全体的にはスペイン語 山岳地域のインディヘナはインカ時代からケチャア語
    チチカカ湖周辺の住民はアイマラ語
 宗教:国民の95%がローマ・カトリック
 通貨:通貨単位はソル その下がセンティモ
 気候 地理
 :南米大陸のほぼ中央に位置するペルー共和国は エクアドル・コロンビア・
  ブラジル・ボリビア・チリと国境を接し 西側は太平洋に面している
  南回帰線の内側にあるため 緯度上では熱帯圏に含まれるが
  地域によってさまざまな地理的影響を受け 異なった気候となる
  大きく3つのエリアに分けられ その約半分を占めるのが熱帯雨林(セルバ)
  次いでアンデス山岳地域(シエラ) 太平洋に広がる海岸砂漠地域(コスタ)となる

リマの空港で出国手続きを済ませ、免税店で残ったお金(ドル)でチョコレート2個買う。手元に残ったドルはコインが3枚あるだけです。
買いたかったペルーの地図は、気に入った地図はありませんでした(手持ちのお金もありませんでしたが・・)。

今回のツアーで、移動に10回乗る飛行機の、最後の3回を乗り継ぎして帰ります。
まずは、リマの空港を04:10発に乗り、サンサルバドルの空港へ。
サンサルバドルの空港での、入国・出国の検査は厳しかった。
アメリカへ入る飛行機、ましてや南米から。
(日本からアメリカに入る時は 大変でしたが こことは比べ物にならない)
持ち物を一つ一つチェック。バックの中の隅々まで。そして、身体検査、靴の中まで。
一人一人が時間かかります。10数人の検査官がいますが、大混雑、大渋滞です。
スーツケースも、ロサンゼルス空港で見たら開けられていました(中身の影響はなし)。
少しばかりやり過ぎの様な気がします。

リマからサンサルバドル 所要時間4時間25分
サンサルバドルからロサンゼルス 所要時間5時間15分
ロサンゼルスから成田 所要時間12時間5分

サンサルバドルの乗り換えも、ロサンゼルスでの乗り換えも、余裕なし。
ただし、少しだけ良かった事がある。それは、気流の関係なのか成田の到着時間が1時間ほど早まっていることです。
でも、飛行途中、何回となく、天気が悪いのか、気流が悪いのか、飛行機はよく揺れました。その度々にシートベルト着用のサインが出ました。
それにしても、リマからサンサルバドルの途中で夜が明けてから、成田の着く少し前まで日が沈まなかった。不思議な事です。
でも、窓は閉めてあり、ほとんどの方が寝ていましたけど、ケンちゃんは相変わらず寝ることが出来ず、少しだけうとうとしただけです。
丸々一日、飛行機に乗っているだけなのに、機内食は必ず出てきます。仕方ないことですけど。


11日目 3月6日(木)

ロサンゼルスから成田に向かう機内。

<ケンちゃんの、手記>
南米を大まかに通ってみて
 とにかく「ビック」「広い」「緑」 果てしなく続く 平坦地
 アスシオンからイグアス 約8時間 果てしなく続く 草原
 そして クスコ ウルバンバ マチュピチュ アンデスの峰々
 アマゾン川の支流 標高3000〜4000級が並び 続く
この旅は「イグアスの滝」と「マチュピチュ遺跡」だ

「イグアスの滝」
 世界三大名瀑の一つ(ナイアガラの滝 ヴィクトリアの滝)
 その中でも イグアスの滝が一番だと言う人が多い
 他の2つを見ていない小生にとってコメント出せないが・・・
この感動は 自然に全員の胸をうつ 何と嬉しいことか ただただ感激である
空から 地上から 船の上から さまざまな角度から イグアスの滝を見る
空からは 廻りの森の大きさに 小さく見える 川 滝 南米のスケールの大きさを感じる 迫りくる迫力を感じる
(ブラジル20% アルゼンチン80%)
特に悪魔の喉笛は そこまでの道のりを含め(トロッコ列車 遊歩道)胸の鼓動がやまない 虹が見えた
そんな とてつもない水量の滝が 冬(6〜8月)には 年1回ぐらい枯れることもあるとの事 ビックリ
船 ボートから 滝の中に入る 濡れるという表現には無理がある
ボートで滝の中に入った後で 何を思うか 何かに飲み込まれていく自分を発見する
面白いというより 怖さを感じる

「マチュピチュ遺跡」
 世界遺産の中で 最も人気がある マチュピチュ
 写真や映像などで よく目にしている 人それぞれ その印象 感覚を持っている
それを そのまま 高いレベルの感覚で感じられるとは 最高
やっぱり 世界一の世界遺産は 裏切らない
雲がほとんどない 快晴 青空 周りをはぐくむ峰々(4000m級)
自給自足をおりなす 大都市 山里離れ そんなに生易しいものではないであろうが・・・
高度2400mに切り立った この台地に都市が広がる
日本から見て 地球の裏側 こんなところまできて 少々のことでは満足できない事ではあるが ここ「マチュピチュ」は みんなの心を満足させた
そして さらに雨季のこの時期に この快晴 自然がくれた最高の贈り物である
4回 マチュピチュに来ている内藤さん 今回が最高との事

南米の旅の最後に
 もう一度 この南米の地に来ることは難しいだろう
 でも 来たくないわけではない
 来なくてもいいと思っているわけでもない
 今回 味わった 感動 感激は 決して忘れることはないでしょう
<手記は、ここまで>

18:40、成田国際空港に到着。出国手続き、スーツケースを取り、税関を通過。
19:46発の、成田エクスプレスに乗って、家路へ。
『無事帰国 本当にお疲れ様でした』

『今回の旅行で使った 総費用 約57万円』


*2014年3月2日*

 

 マチュピチュ遺跡


*2014年2月27日*

 

  イグアスの滝


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